ブラウンシュヴァイク発 〓 州立劇場が《蝶々夫人》のポスター・デザインを変更、旭日旗を連想させるという抗議受け

2020/02/15

旭日旗を連想させるポスターの使用はまかりならんー。ドイツのブラウンシュヴァイク州立劇場が11日、《蝶々夫人》のポスター・デザインを変更すると発表した。劇場オーケストラの中国、韓国出身のメンバーからの抗議を受けたのが原因。2018年までオーケストラの首席ヴィオラ奏者で、現在はライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団の首席奏者を務めるキム・サラも劇場に抗議文を送ったという。

抗議を受けた《蝶々夫人》は新制作のプロダクションで、6月27日から7月15日まで市内中心部の広場に設けられる野外劇場で上演されるもの。ポスターは黒い地に旭日のイメージが広がり、そこに「Butterfly」の文字が掛かっている。演出を手掛けるアンドレア・シュヴァルバッハの演出プランでは、旭日のイメージ映像が床に映し出され、それが壊されるという日本賛美とは真逆の内容。

写真:Staatsorchester Braunschweig


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