パリ発 〓 セミヨン・ビシュコフが国立オペラの音楽監督に

2026/01/07

パリ国立オペラ(Opéra national de Paris)が音楽監督にセミヨン・ビシュコフ(Semyon Bychkov)を迎えると発表した。任期は2028年8月1日から4シーズン。音楽監督はグスターボ・ドゥダメルが2021年から2023年まで務めた後、空席になっていた。それに先立ち、2026年8月1日から音楽監督予定者としてオーケストラの常任指揮者に就任する。

ビシュコフはソ連時代のレニングラード(現在のサンクト・ペテルブルク)生まれの73歳。ユダヤ系ロシア人で、高祖父はウクライナ南部オデッサ歌劇場の指揮者、父親が医師という家庭で育った。レニングラード音楽院でイリヤ・ムーシンに師事して首席で卒業。1973年にラフマニノフ指揮者コンクールの覇者となり、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の指揮を打診されるが、政治信条を理由に1974年には米国に亡命した。

その後、パリ管弦楽団の音楽監督(1989ー1998)、ケルン放送交響楽団の首席指揮者(1997-2010)を歴任。2017/2018シーズンからはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めており、2027/2028シーズンで退任することが決まっている。

国立オペラでは、2008年に行われた初の日本公演でワーグナー《トリスタンとイゾルデ》を指揮している他、2009年のリヒャルト・シュトラウスとショスタコーヴィチに捧げられたコンサート、2023年のドヴォルザークに捧げられたプログラムを引っ提げてのラヴェル音楽祭への客演などを指揮してきた。今シーズン、チャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》を指揮する。

写真:James Bort / Opéra national de Paris


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ウィーン発 〓 シェーンブルン宮殿のサマー・ナイト・コンサートを9月に延期、ウィーン・フィル

  2. リンツ発 〓 ブルックナー管の次期首席指揮者にオーストリアの指揮者クリストフ・コンツ

  3. ニューヨーク発 〓 テノール歌手のステファン・グールドが胆管がんとの闘病を告白

  4. ニューヨーク発 〓 ラトルが《薔薇の騎士》で1日だけ代役を依頼

  5. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が新しい公演スケジュールを発表

  6. ストックホルム発 〓 ノーベル賞コンサートの指揮はマンフレート・ホーネック、ディアナ・ダムラウが出演

  7. パリ発 〓 フランスでも新型コロナウイルス禍広がる、文化大臣も感染

  8. ロンドン発 〓 ウィグモア・ホールが全公演をキャンセル、閉鎖は7月末まで

  9. ニューヨーク発 〓 ネトレプコの米国復帰めぐり、メトロポリタン歌劇場のゲルブ総裁と本人が応酬

  10. コペンハーゲン発 〓 「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」で韓国のサミュエル・スンワン・リーが優勝

  11. マルメ発 〓 次期音楽監督に米国の指揮者ロバート・トレヴィーノ

  12. バニング発 〓 アナログ・レコード人気に打撃、ラッカー盤製造メーカーの工場が全焼

  13. ワルシャワ発 〓 ポーランド人が審査委員長を務めず、ショパン国際ピアノ・コンクール史上初

  14. モンテカルロ発 〓 チェチーリア・バルトリがモンテカルロ歌劇場の監督に

  15. プラハ発 〓 プラハ放送響の次期首席指揮者にペトル・ポペルカ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。