スペインのカダケス管弦楽団(La Orquesta de Cadaqués)が活動を停止すると発表した。スペイン国内を回る12月10日、11日、12日の公演が最後のコンサートになるという。オーケストラは1992年から2年に1度、毎年12月に若手指揮者の発掘と育成のための国際指揮者コンクールを主宰してきたが、その継続については明らかにされていない。
カダケス管は1988年、バルセロナ郊外カダケスで開かれる音楽祭のオーケストラとして発足。メンバーはヨーロッパ各地の主要オーケストラで活躍する演奏家で構成されている。創設期にはゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、ネヴィル・マリナーの薫陶を受け、スペインを代表する実力派のオーケストラとして知られ、ペララーダ城国際音楽祭の専属オーケストラとしても活躍している。
一方、1992年から始まった国際指揮者コンクールは、ジャナンドレア・ノセダ、キリル・ペトレンコ、ロレンツォ・ヴィオッティらを輩出してきた。第1回のコンクールで優勝したノセダは1998年から2011年まで首席指揮者を務め、ブラームスの交響曲全集などをリリースしている。
写真:La Orquesta de Cadaqués
バルセロナ発 〓 スペインのカダケス管が活動を停止
2019/12/02
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