モンペリエ発 〓 暴力事件で謹慎していたガーディナーがフランス放送フィルを指揮して現場復帰

2024/06/06

指揮者のジョン・エリオット・ガーディナー(John Eliot Gardiner)が7月、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮して現場復帰することになった。ガーディナーは昨年8月末、ベルリオーズ《トロイ人》の公演後に暴力事件を起こした後、謝罪声明を出して昨年のザルツブルク音楽祭などへの出演をキャンセルするなど、謹慎して演奏現場から遠ざかっていた。

復帰の舞台となるのは、7月16日のコンサート。モンペリエ音楽祭への客演で、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮する。取り上げるのは、ウェーバーのオベロン序曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番、チャイコフスキーの交響曲第2番。協奏曲のソリストはをピョートル・アンデルジェフスキが務める。

ガーディナーは現在81歳。現場復帰については当初、夏のザルツブルク音楽祭が昨年12月に発表したプログラムの中にガーディナーの名前があり、7月21日にヘンデルのオラトリオ《エジプトのイスラエル》を指揮して現場復帰するとみられていたが、後にピーター・ウィーランに交代していた。

写真:Liszt Ferenc Academy of Music / Andrea Felvégi


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