訃報 〓 ヨハネス・シャーフ, ドイツの演出家

2019/11/06

ドイツの演出家ヨハネス・シャーフ(Johannes Schaaf)が1日、86歳で亡くなった。1960年代から演劇、映画の世界で活躍した後、1980年代からオペラの演出を手掛け、ザルツブルク音楽祭やウィーン国立歌劇場をはじめとするヨーロッパの著名な歌劇場や音楽祭で数多くのプロダクションを手掛け、一時代を築いた。現在も上演が続いているプロダクションも多い。

1933年、シュトゥットガルト生まれ。警察官僚の家庭に育ち、テュービンゲンとベルリンで医学を学んだが、卒業後は演劇の世界に進み、1950年代にシュトゥットガルトの劇場で俳優のかたわら演出家のアシスタントとして研鑽を積んだ。1958年にウルムの劇場に移り、演出家として初舞台を手掛け、1962年からはブレーメンの劇場に移った。

1964年からは映画の世界に転身。1966年の「Große Liebe=グレイト・ラブ」、1967年の「Tätowierung=タトゥー」、1971年の「Trotta」、1973年の「Traumstadt=ドリーム・シティ」といった作品を手掛け、新しいドイツ映画のリーダーの一人となった。「Trotta」は連邦映画賞を受賞した他、カンヌ映画祭のパルムドールにもノミネートされるなど、映画監督として成功を収めた。

その後、1986年の「MOMO」を最後にオペラ界に転身。1985年年のザルツブルク音楽祭の《カプリッチョ》の演出で話題をさらい、音楽祭では《後宮からの逃走》や《魔笛》の演出を手掛けた。同時にウィーン国立歌劇場やバイエルン国立歌劇場などにも次々に進出。とりわけモーツァルトの作品の解釈で高い評価を集めた。2009年のザクセン州立歌劇場(ゼンパー・オパー)の《トスカ》が最後の大きな仕事になった。

写真:Mariinsky Theater

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