スロヴァキア放送交響楽団(Symfonický orchester Slovenského rozhlasu)が揺れている。首席指揮者を務める指揮者のピーター・ヴァレントビッチ(Peter Valentovic)、コンサート・マスターのマリアン・スベトリク(Marián Svetlík)の二人が同時に解任された。ヴァレントビッチは2018/2019シーズンから首席指揮者に迎えられたばかり。現地での報道などによると、後任には前任者でもあるオンドレイ・レナルト(Ondrej Lenárd,77)が就任した。レナールトとは、1988年から新星日本交響楽団の首席客演指揮者、1993年から1999年まで首席指揮者・芸術顧問を務め、日本でも馴染みの深い指揮者。
解任されたヴァレントビッチは1980年生まれのスロヴァキアの指揮者。ウィーン国立音楽演劇大学でレオポルト・ハーガーに師事。その後、パリの高等音楽院でソルト・ナジの下で学んだ。その後、欧米のあちこちの歌劇場、オーケストラを指揮した経験を持ち、イスタンブール国立歌劇場の首席指揮者などを務めている。この数年は、世界的なソプラノ歌手のエディタ・グルベローヴァ(Edita Gruberová)の伴奏の指揮に起用されることが多い。グルベローヴァの2016年の日本ツアーにも帯同、プラハ国立歌劇場のオーケストラを指揮している。
写真:Deutsche Oper Berlin / Marcus Lieberenz
ブラティスラバ発 〓 スロヴァキア放送響激震、レナルトが復帰
2019/11/05
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