ブラティスラバ発 〓 スロヴァキア放送響激震、レナルトが復帰

2019/11/05

スロヴァキア放送交響楽団(Symfonický orchester Slovenského rozhlasu)が揺れている。首席指揮者を務める指揮者のピーター・ヴァレントビッチ(Peter Valentovic)、コンサート・マスターのマリアン・スベトリク(Marián Svetlík)の二人が同時に解任された。ヴァレントビッチは2018/2019シーズンから首席指揮者に迎えられたばかり。現地での報道などによると、後任には前任者でもあるオンドレイ・レナルト(Ondrej Lenárd,77)が就任した。レナールトとは、1988年から新星日本交響楽団の首席客演指揮者、1993年から1999年まで首席指揮者・芸術顧問を務め、日本でも馴染みの深い指揮者。

解任されたヴァレントビッチは1980年生まれのスロヴァキアの指揮者。ウィーン国立音楽演劇大学でレオポルト・ハーガーに師事。その後、パリの高等音楽院でソルト・ナジの下で学んだ。その後、欧米のあちこちの歌劇場、オーケストラを指揮した経験を持ち、イスタンブール国立歌劇場の首席指揮者などを務めている。この数年は、世界的なソプラノ歌手のエディタ・グルベローヴァ(Edita Gruberová)の伴奏の指揮に起用されることが多い。グルベローヴァの2016年の日本ツアーにも帯同、プラハ国立歌劇場のオーケストラを指揮している。

写真:Deutsche Oper Berlin / Marcus Lieberenz

関連記事

  1. 訃報 〓 ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(84)オーストリアの指揮者

  2. 訃報 〓 ディナ・ウゴルスカヤ(46)旧ソ連出身のドイツのピアニスト

  3. 訃報 〓 マリス・ヤンソンス(76)ラトビアの指揮者

  4. サクラメント発 〓 ホログラムで再現されたマリア・カラスがオーケストラと共演

  5. 訃報 〓 レイモンド・レッパード(92)英国の指揮者

  6. ノールショピング発 〓 ノールショピング交響楽団の首席指揮者兼芸術顧問にカール・ハインツ・シュテフェンス

  7. ルツェルン発 〓 ルツェルン響の次期首席指揮者にミヒャエル・ザンデルリング

  8. ロンドン発 〓 ヴィットリオ・グリゴーロ降板の裏にセクハラ

  9. ベネチア発 〓 高潮で開幕公演のリハーサル中止、フェニーチェ劇場

  10. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がゲルブ総裁との契約を延長

  11. ベルリン発 〓 第2回「オーパス・クラシック賞」決まる

  12. プラハ発 〓 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターに26歳の女性

  13. コシツェ発 〓 スロヴァキアの春の音楽祭「コシツェ音楽の春」も開催中止

  14. カーディフ発 〓 BBCウェールズ・ナショナル管の次期首席指揮者にライアン・バンクロフト

  15. ベルリン発 〓 パク・キョンミンが韓国人として初めてベルリン・フィルに入団

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。