ウィーン国立歌劇場がスウェーデンのソプラノ歌手ニーナ・シュテンメ(Nina Stemme)を名誉会員に迎えた。任命式は23日、本人のオルトルート役デビューともなったワーグナー《ローエングリン》の上演後に行われた。
シュテンメは1963年、ストックホルム生まれの59歳。ストックホルム大学で経営・経済を専攻。その後、改めてストックホルム芸術大学で声楽を学び、30歳を過ぎてからのデビューとなった。
1993年に世界的なオペラ歌手プラシド・ドミンゴが主宰する「オペラリア」で優勝して注目を集め、その後、当代を代表する“ワーグナー・ソプラノ”として世界の檜舞台で活躍を続けている。
国立歌劇場デビューには2003年、ワーグナー《さまよえるオランダ人》のゼンタ役でデビュー。これまでに139回の公演で15役を演じており、2012年には国立歌劇場から「宮廷歌手」の称号が贈られている。
写真:Wiener Staatsoper
ウィーン発 〓 ソプラノのニーナ・シュテンメが国立歌劇場の名誉会員に
2023/04/27
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