カナダのカルガリーで行われていた第9回「ホーネンス国際ピアノコンクール=Honens International Piano Competition」が終了、今年はジョージア(旧グルジア)のピアニスト、ニコラス・ナモラゼ(Nicolas Namoradze)が受賞者に選ばれた。1991年に慈善家エスター・ホーネンスによって設立されたコンクールは、賞金が100,000カナダ・ドル(約850万円)と高額で、受賞者には3年間のキャリアアップ・プログラムが与えられる。ナモラゼは1992年、ジョージアの首都トビリシ生まれの26歳。12歳からハンガリーのリスト音楽院で学び、その後、イタリアのフィエーゾレ音楽学校で母国の先輩エリソ・ヴィルサラーゼに師事している。
コンクールは3年に一度の開催で、出場できるのは20歳から30歳。伝統的なコンクールとはスタイルが違い、ベルリン、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークの4都市で、事前の書類審査で選ばれた50人のピアニストが自分の考えたプログラムを同じ条件で演奏した上、インタヴューを受け、その録画で予備審査が行われる。ステージ・パフォーマンスに加え、プログラム構成力、観客とのコミュニケーション能力も同時にチェックするのが目的。本選はカルガリーで行われ、10人が出場するが、伴奏能力も問われるのが特徴。過去の受賞者にはドミトリー・チェチェーリン、ドミトリー・チェチェーリン、クシシュトフ・ヤブウォンスキ、ウィンストン・チョイ、ロベルト・プラーノ、パヴェル・コレスニコフらがいる。
写真:Honens International Piano Competition
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カルガリー発 〓 第9回「ホーネンス国際ピアノコンクール」が終了
2018/09/12
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