ベルリン発 〓 レコード賞「オーパス・クラシック」の年度賞発表、ピアノの角野隼斗が2部門で受賞

2025/06/26

ドイツのレコード賞「オーパス・クラシック=OPUS KLASSIK」の年度賞の概略が発表された。ピアノの角野隼斗が2部門で受賞した。授賞式、ガラ・コンサートは10月12日にベルリンのコンツェルトハウスで行われる。

賞はかつて“ドイツのグラミー賞”とされた「エコー賞」の後身で、その年に優秀な録音を残した音楽家やレコード製作者を表彰している。2024年は約600件の応募作品から104件の優れたプロジェクトがショートリストに選出されている。

発表によると、「最優秀歌手」は女声がメゾ・ソプラノのエミリー・ダンドジェロ、男声がテノールのバンジャマン・ベルナイム。歌手ではソプラノのゴルダ・シュルツ、ペネ・パティが「ソロ声楽」の録音賞に選ばれた。

また、「最優秀器楽奏者」にはルシエンヌ・ルノダン=ヴァリ、 ヴァイオリンのアンティエ・ヴァイトハース、ピアノのチョ・ソンジンが受賞した。

角野が受賞したのは「若手アーティスト」と「ライブ・パフォーマンス」。「若手アーティスト」は他にメゾ・ソプラノのアイグル・アクメチーナ、ヴァイオリンのレイア・ズー、ヴィオラのティモシー・リダウトも選ばれている。また、「ライブ・パフォーマンス」はチェロのアベル・セラオコー、テネブレ合唱団が入った。

一方、「最優秀指揮者」はジョアナ・マルヴィッツ。クリスティアン・ティーレマン指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とイゴール・レヴィットによるブラームスのピアノ委協奏曲集が「コンサート録音オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。

写真:Opus Klassik


関連記事

  1. ヴェネチア発 〓 フェニーチェ劇場が新しいストリーミング配信のスケジュール

  2. ブリュッセル発 〓 エリザベート国際コンクールのヴァイオリン部門で、ウクライナのドミトロ・ウドヴィチェンコが優勝

  3. ニューヨーク発 〓 エマーソン弦楽四重奏団がリンカーンセンターでお別れコンサート

  4. クリーヴランド発 〓 クリーヴランド管が空席だったコンサートマスターにデイヴィッド・ラジンスキ

  5. 東京発 〓 NHK交響楽団が特別コンサートマスターの篠崎史紀の退団を発表

  6. モスクワ発 〓 フェドセーエフがチャイコフスキー記念大交響楽団の首席指揮者兼音楽監督を退任、後任に若手アルセンティ・トカチェンコ

  7. ネイプルズ発 〓 ウィーン・フィルの米国ツアー、二人目の代役指揮者はデイヴィッド・ロバートソン

  8. 訃報 〓 ハンス・シュタットルマイア(89)オーストリアの指揮者

  9. 東京発 〓 ウィーン国立歌劇場の舞台映像が初めて日本の映画館のスクリーンに

  10. モンペリエ発 〓 モンペリエ国立オペラが《ウエルテル》をストリーミング配信

  11. 訃報 〓 バリー・タックウェル(88)オーストラリアのホルン奏者

  12. リューベンスク発 〓 リムスキー=コルサコフが亡くなった旧居が焼失

  13. モデナ発 〓 市立劇場が「パヴァロッティ & フレーニ劇場」に改名

  14. ウィーン発 〓 ウィーン響の第一コンサート・マスターにダリボル・カルヴァイ

  15. 西村朗(69)日本の作曲家

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。