今年のICMA(インターナショナル・クラシック・ミュージック・アワード)が14日に発表された。特別功労賞には、デュッセルドルフ交響楽団と首席指揮者のアダム・フィッシャーに加え、ピアニストのオリヴァー・トリンドルが選ばれた。
一方、「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」はアルゼンチンの指揮者、チェンバロ奏者、オルガン奏者であるレオナルド・ ガルシア・アラルコンに、ヴァイオリニストのギドン・クレーメルに「生涯功績」賞が贈られた。また、山田和樹指揮のモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団によるサン=サーンスのオペラ《デジャニール》が「世界初録音」賞に選ばれている。
賞は2011年の創設で、1994年から2010年までは「MIDEMクラシック賞」の後進。授賞式は3月19日、デュッセルドルフのトーンハレ行われる。主な受賞者は以下の通り。
<生涯功績賞>
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
<アーティスト・オブ・ザ・イヤー>
レオナルド・ ガルシア・アラルコン(指揮・チェンバロ・オルガン)
<若手アーティスト>
ベンジャミン・クルイトホフ(チェロ)
<発掘賞>
カン・サラチ(ピアノ)
<作曲家賞>
クリストフ・エーレンフェルナー
<特別功労賞>
アダム・フィッシャー(指揮)
デュッセルドルフ交響楽団
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
<古楽>
イル・コンチェルト・カッチーニ
ニコラ・アクテン(バリトン・撥弦楽器・指揮)
スケルツィ・ムージカーリ(アンサンブル)
<バロック楽器>
バッハ:パルティータ第1番~第6番 BWV 825-830
マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)
<バロック声楽>
マリアへの祈り
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
アレッサンドロ・タンピエーリ(ヴァイオリン)
アカデミア・ビザンチナ(アンサンブル)
<声楽>
夕暮れ
ウカシュ・ボロヴィチ指揮、ポズナン・フィルハーモニック管弦楽団
サミュエル・ハッセルホルン(バリトン)
ユリア・グリューター(ソプラノ)
<合唱曲>
ブルックナーの世界
ブルックナー:ミサ第2番、宗教曲
ペーター・ディクストラ指揮、バイエルン放送合唱団・ミュンヘン放送管弦楽団
<オペラ>
ワーグナー:歌剧《パルジファル》
フィリップ・ジョルダン指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団
ジョナス・カウフマン / ルドヴィク・テジエ / エリーナ・ガランチャ / ゲオルク・ゼッペンフェルト、ヴォルフガング・コッホ
<協奏曲>
エルガー:ヴァイオリン協奏曲「愛しい人へ」、イーストウェルの庭園
ロビン・ティチアーティ指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団
ヴィルデ・フラング(ヴァイオリン)
<交響曲>
エネスク:交響曲第1番ー第3番、ルーマニア狂詩曲
クリスティアン・マチェラル指揮、フランス放送合唱団、フランス国立管弦楽団
<歴史的録音>
ブラームス&モーツァルト:ゲザ・アンダ ライブ 1963 & 1974
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団
ゲザ・アンダ(ピアノ)
<世界初録音>
サン=サーンス:デジャニール
山田和樹指揮、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
ケイト・アルドリッチ / ジュリアン・ドラン / アナイス・コンスタンス / ジェローム・ブティリエ / アンナ・ドウスレイ
<動画…オペラ>
ヨハン・シュトラウス二世:喜歌劇《こうもり》
ウラディーミル・ユロフスキ指揮、バイエルン国立歌劇場管弦楽団
ディアナ・ダムラウ / ゲオルク・ニグル / カタリーナ・コンラディ / マーティン・ヴィンクラー
バリー・コスキー(演出)
写真:Posztós János
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