バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が2026年の構想を発表、コスト上昇で規模を大幅に縮小

2024/12/06
【最終更新日】2024/12/08

ドイツのバイロイト音楽祭(Bayreuther Festspiele)が2026年の公演ラインナップを発表した。2026年は音楽祭にとって150周年という節目の年。ワーグナーのオペラ、楽劇全10作品を上演する構想が語られていたが、人件費を中心とするコスト上昇を受け、規模が大幅に縮小されることになった。

上演されるのは《さまよえるオランダ人》、《パルジファル》、《ニーベルングの指環》4部作、《リエンツィ》。音楽祭で《リエンツィ》が上演されるのは初めて。また、2026年は1872年5月22日の祝祭劇場の定礎式でワーグナー自身が指揮したベートーヴェンの交響曲第9番で開幕する。

説明によると、《さまよえるオランダ人》はワーグナーが祝祭劇場での上演に相応しいと考えた最初のオペラ、4部作は1876年に祝祭劇場が落成式を迎えた際に上演された作品、《パルジファル》は劇場のために作曲された舞台聖別劇と位置付けており、その組み合わせになったとしている。

写真:Bayreuther Festspiele / Enrico Nawrath


関連記事

  1. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が25歳までの若者向けに特別枠、チケットが2枚まで1枚90ユーロ

  2. ミュンヘン発 〓 新しいホール建設に州政府がゴーサイン

  3. ミュンヘン発 〓 ドイツ・サッカー界の“皇帝”フランツ・ベッケンバウアーの追悼式でカウフマンが熱唱

  4. ガーシントン・オペラ 〓 9月にセミ・ステージ形式で《フィデリオ》

  5. ドレスデン発 〓 ザクセン州立歌劇場が新制作《カプリッチョ》をストリーミングへ、指揮はティーレマン

  6. 訃報 〓 カルステン・サブロヴスキ (60)ドイツのバス歌手

  7. ハンブルク発 〓 ハンブルク州立オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  8. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルに初の女性コンサートマスター、第1ヴァイオリンのヴィネタ・サレイカ=フォルクナーが昇格

  9. ベルリン発 〓 大統領主催のウクライナのための連帯コンサートの指揮者に沖澤のどか。急病のペトレンコの代役で

  10. フライブルク発 〓 2021年の「ドイツ音楽コンクール」の受賞者決まる

  11. ラヴィニア音楽祭 〓 マリン・オールソップが音楽祭の首席指揮者に就任

  12. 訃報 〓 クリスタ・ルートヴィヒ(93)ドイツのメゾ・ソプラノ歌手

  13. ケルン発 〓 アンドレス・オロスコ=エストラーダがケルンの音楽総監督に、グザヴィエ・ロトの後任

  14. ザルツブルク発 〓 ザルツブルク音楽祭が芸術監督のマルクス・ヒンターホイザーとの契約を延長

  15. グラインドボーン音楽祭 〓 来年からのツアー指揮者にベン・グラスバーグを起用

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。