作曲家ワーグナー自身が創設し、彼の作品のだけを上演してきたドイツ・バイロイト音楽祭(Bayreuther Festspiele)が8月27日に閉幕した。昨年はチケット販売が97%と、戦後初めて売れ残りが出て話題を集めたが、《トリスタンとイゾルデ》が新制作された今年はすべて完売した。
発表によると期間中、オペラ上演以外にも劇場内の公園で2回の野外コンサートが行われた他、15回目を迎えた「子どものためのワーグナー・プロジェクト」の《オランダ人飛行船》』がリハーサル・ステージIVで10公演が行われ、これらも完売。来場者は5万8,000人になったという。また、25歳までの若者を対象とした割引チケット販売も人気で、来年も継続されるという。
来年7月25日の音楽祭の開幕を飾るのは、新制作の《ニュルンベルクのマイスタージンガー》。新演出を手掛けるのはマティアス・ダヴィッズで、指揮はダニエレ・ガッティ。歌手はゲオルク・ツェッペンフェルト、マイケル・スパイレス、クリスティアン・ニルソン、ミヒャエル・ナジが起用される。
また、2025年は、ヴァレンティン・シュヴァルツが演出し、2022年から上演が行われてきた《ニーベルングの指環》が最終年となる。こちらはシモーネ・ヤングが、女性指揮者として音楽祭史上初めて《ニーベルングの指環》を指揮することが決まっている。
写真:Bayreuther Festspiele
バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が閉幕、今年はチケット完売
2024/08/29
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