ドイツ・ミュンヘンを本拠地とする名門オーケストラ、バイエルン放送交響楽団(Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks)が11月に日本ツアーを行うことが発表された。韓国、日本、台湾を回るツアーの一環で、2023/2024シーズンから首席指揮者を務めるサイモン・ラトル(Simon Rattle)とは初の日本ツアー。4年ぶりの来日となる。28日は「NHK音楽祭2024」に出演する。
日本ツアーは東京、神奈川、兵庫、愛知などで6回のコンサートを行う。プログラムは生誕200周年を迎えるブルックナーの交響曲第9番(コールス校訂版)、マーラーの交響曲第7番《夜の歌》、ブラームスの交響曲第2番などをメインに据えたもの。27日の東京公演では、リゲティとワーグナー、ウェーベルンとワーグナーの作品を演奏してから、ブルックナーを演奏するという一夜になる。
ソリストに起用されるのはピアノのチョ・ソンジン(SeongJin Cho)。韓国・ソウル生まれの30歳で、2015年の第17回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で優勝して国際的な活躍を展開しており、2024/2025シーズンにはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスを務める。ブラームスのピアノ協奏曲第2番、川崎公演でベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番を演奏する。
バイエルン放送響は2024年に創立75周年を迎える名門。バーミンガム市響の首席指揮者、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督、ロンドン交響楽団の音楽監督を歴任してきたラトルが2023/2024シーズンから、2019年に急逝したマリス・ヤンソンスの後を受け、第6代首席指揮者に迎えられた。
写真:Bayerischen Rundfunks / Astrid Ackermann
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ミュンヘン発 〓 サイモン・ラトル率いるバイエルン放送響が11月に日本ツアー
2024/06/04
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