ニュルンベルク州立劇場(Staatstheater Nürnberg)が4月21日、昨年まで5年間音楽総監督を務めていたドイツの指揮者ヨアナ・マルヴィッツ(Joana Mallwitz)に対し、「卓越した業績と功績」を認め、100年以上の歴史の中で初の「名誉指揮者」の称号を贈った。
マルヴィッツはヒルデスハイム生まれの38歳。2014年にエアフルト市立劇場の音楽総監督に就任、ヨーロッパで最年少の女性音楽総監督として話題をさらった。2018年にはニュルンベルクに移り、劇場史上初の女性音楽総監督に就任。2019年、ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト=Opernwelt」誌で「今年の指揮者」に選ばれている。
昨年2023年、「ドイツ・グラモフォン」レーベルと録音契約。ミルガ・グラジニーテ=ティーラに次いで、老舗レーベルと専属契約した二人目の女性の指揮者となった。2025年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にデビューすることが決まっている。
ニュルンベルク退任後、2023/2024シーズンからは、コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督を務めており、ベルリンの主要オーケストラを率いる初の女性指揮者となった。9月にはドイツ連邦共和国功労勲章を受章している。
劇場は在職中の活動、活躍に加え、青少年オーケストラを創設したことも評価。劇場の芸術監督を務める演出家のイェンス=ダニエル・ヘルツォークは「困難な状況や誰もが努力しなければならない状況でも、人々を巻き込むことができるという、あまり一般的ではない才能」を持っていると賛辞を贈っている。
写真:Staatstheater Nürnberg / Thomas Heinold
ニュルンベルク発 〓 州立劇場がヨアナ・マルヴィッツに史上初の「名誉指揮者」の称号
2024/04/22
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