バイロイト音楽祭 〓 2021年のスケジュールを発表

2021/02/01

ドイツのバイロイト音楽祭(Bayreuth Festival)が2021年の夏の詳細を発表した。オクサナ・リーニフが音楽祭史上初めて女性指揮者として登場する他、アンドリス・ネルソンスの復帰が話題に上っている。元々は昨年予定された新制作の《ニーベルングの指環》のお披露目は2022年にずれ込んだ。

開幕を飾るのは、リーニフが指揮する新制作の《さまよえるオランダ人》で、新演出を手掛けるのはドミトリー・チャルニャコフ。​​エリック・カトラー、ゲオルク・ツェッペンフェルト、アスミック・グリゴリアン、マリーナ・プルデンスカヤが出演、7回上演される。

それ以外にオペラ上演は、フィリップ・ジョルダン指揮の《ニュルンベルクのマイスタージンガー》とアクセル・コーバー指揮の《タンホイザー》が6回ずつ。

また、2022年スタートの《ニーベルングの指環》を指揮することが決まっているビエタリ・インキネン指揮による《ワルキューレ》がセミ・ステージ形式で3公演。加えて、クリスチャン・ティーレマンが指揮するコンサート形式の《パルジファル》が1公演行われる。

一方、2016年に《パルジファル》の本番直前に降板したネルソンスは2回のコンサートを指揮する。1回目は《パルジファル》、《ローエングリン》、《ワルキューレ》の音楽、2回目は、《ワルキューレ》と《神々の黄昏》の音楽を取り上げる。歌手陣はクリスティーン・ゴーキー、ギュンター・グロイスベック、クラウス・フロリアン・フォークトら。

写真:Bayreuther Festspiele


    もっと詳しく ▷

    音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. キール発 〓 キール歌劇場の音楽総監督にベンジャミン・ライナース

  2. セイジ・オザワ松本フェスティバル 〓 デュトワ指揮の無観客コンサートをストリーミング配信、音楽祭の中止受けて

  3. クーパースタウン発 〓 グリマーグラス・フェスティバル、夏の音楽祭に向けて屋外ステージを建設

  4. ハンブルク発 〓 ドホナーニにハンブルク市から「ブラームス・メダル」

  5. バーデン=バーデン・フェスティバル 〓 今年の復活祭音楽祭は5月開催に変更、2022年のオペラは《スペードの女王》と発表

  6. ベルリン発 〓 州立オペラが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  7. マインツ発 〓 州立劇場の次期首席指揮者・音楽総監督にガブリエル・ヴェンザーゴ

  8. ボーフム発 〓 ルール・トリエンナーレの芸術監督に演出家のイヴォ・ヴァン・ホーヴェ

  9. ルツェルン発 〓 ルツェルン音楽祭が2024年夏の公演ラインナップを発表、集まるオーケストラの顔ぶれは圧巻

  10. ベルリン発 〓 レコード賞「オーパス・クラシック」の年度賞発表、ピアノの角野隼斗が2部門で受賞

  11. ペーザロ発 〓 イタリアのロッシーニ・オペラ・フェスティバルが《ランスへの旅》をライブ・ストリーミング

  12. ライプツィヒ発 〓 ピアニストのアンドラーシュ・シフに2022年の「バッハ・メダル」

  13. ロイトリンゲン発 〓 ヴュルテンベルク・フィルの首席指揮者にアリアーヌ・マティアク

  14. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーが5月1日までの公演をキャンセル、4月の公演のキャンセルはドイツでは初めて

  15. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。