9月5日に開幕するポーランドの第2回「カロル・シマノフスキ国際音楽コンクール=Karol Szymanowski International Music Competition」が参加者に対してロシア人作曲家による作品の演奏を禁止すると発表した。これを受け、審査員を務める演出家でワシントン・ナショナル・オペラの芸術監督で演出家のフランチェスカ・ザンベッロが参加取り止めた。
コンクールは2018年に創設されたもの。ポーランド南部カトヴィツェで5年に一度開催されており、ヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏、声楽の4部門があり、予選の通過者は3月に既に発表されており、第2回の本選は5日から23日の日程。名誉審査員には指揮者のサイモン・ラトルやテノールのピョートル・ベチャワ、バリトンのトーマス・ハンプソンらが名を連ねる。
ザンベッロは「私はプーチン大統領の行動には反対ですが、ロシアの歴史や音楽、芸術に反対しているわけではありません。私は米国を代表するワシントン・ナショナル・オペラの芸術監督で、対ロシア文化功労勲章の受章者でもあり、これらのことを念頭に置き、私は謹んで参加を辞退せざるを得ません」とする声明を出している。
写真:Karol Szymanowski International Music Competition
カトヴィツェ発 〓 第2回「カロル・シマノフスキ国際音楽コンクール」がロシア音楽の演奏を禁止、発表に波紋広がる
2023/08/24
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