ボン発 〓 若手指揮者のヨエル・ガムゾウが活動の半分を新作初演に当てる新しいオーケストラを創設

2023/08/20
【最終更新日】2023/08/21

イスラエル系アメリカ人指揮者のヨエル・ガムゾウ(Yoel Gamzou)が新しいオーケストラ「oneMusic」を起ち上げることになった。新しいオーケストラは活動の半分を新作初演に当てるのが特徴で、ドイツ、オーストリア、スイス、英国の著名オーケストラのメンバーが参加しているという。

ガムゾウは1988年、イスラエル・テルアビブ生まれの35歳。2018年から2022年までドイツ・ブレーメン市立劇場の音楽総監督を務めるなど、期待を集める若手の一人で、中学生時代にマーラーの交響曲第10番に興味を持ったことでその補筆作業を続け、マーラーの没後100年に当たる2011年に20代で自らの「ガムゾウ版」を初演、録音したことでも知られる。

新しいオーケストラはバイエルンやベルリンといったドイツの州立歌劇場管弦楽団、英国のロンドン交響楽団やロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック、スイスのルツェルン交響楽団やチューリッヒ歌劇場管弦楽団のプレーヤーで構成され、この9月15日と16日にボン・ベートーヴェン・フェスティバル(Beethovenfest Bonn)でデビューするという。

写真:Hessischen Staatsorchester / Johnnes Lay


  音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. 東京発 〓 指揮者の秋山和慶が引退を発表

  2. クリーブランド発 〓 クリーブランド管のコンサート・マスターにドーバー・カルテットのジョエル・リンク

  3. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭がキャスト交代を発表。ジョン・ルンドグレンを《ワルキューレ》のヴォータン、《ジークフリート》のさすらい人に起用、来年から上演始まる新制作の《ニーベルングの指環》で

  4. ウィーン発 〓 国立歌劇場がアーカイブを毎日ストリーミング配信、公演休止中の4月2日までは無料で

  5. 東京発 〓 東京二期会が《影のない女》の上演を断念、代わりに宮本亞門演出の《フィガロの結婚》

  6. ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が年度賞「グラモフォン・アワード」を発表

  7. ライプツィヒ発 〓 ゲヴァントハウス管が夏の音楽祭

  8. 東京発 〓 読売日本交響楽団が2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表、常任指揮者ヴァイグレとの契約延長も同時発表

  9. ヴヴェイ発 〓 クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールが最終出場者22人を発表

  10. マドリード発 〓 ポリーニが来年4月のスペイン・ツアーをキャンセル

  11. 訃報 〓 シュテファン・ショルテス(73)ハンガリー出身の指揮者

  12. ベオグラード発 〓 ベオグラード・フィルが首席指揮者のガブリエル・フェルツとの契約を延長

  13. ロンドン発 〓 ソンドラ・ラドヴァノフスキーがロイヤル・オペラの日本ツアーへの出演をキャンセル

  14. モスクワ発 〓 ボリショイ劇場で“ウクライナにおける特別軍事作戦”で死亡した兵士の遺族のためのチャリティー公演

  15. バルセロナ発 〓 アラーニャ、クルザク夫妻がリセウ大劇場の《トスカ》から撤退、理由は「卑猥な演出」

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。