香港発 〓 香港シンフォニエッタの音楽監督にクリストフ・ポッペン、イップ・ウィンシーの後任

2023/02/02

香港シンフォニエッタ(Hong Kong Sinfonietta)が次期音楽監督にドイツの指揮者クリストフ・ポッペン(Christoph Poppen)を迎えると発表した。今シーズンで退任するイップ・ウィンシー(=葉詠詩)の後任。

イップは2002年からその任にあり、1999年の設立で「香港小交響楽団」として親しまれているオーケストラの育ての親。ポッペンはイップの元、2015/2016シーズンから首席客演指揮者を務めている。

ポッペンはドイツ・ミュンスター生まれの66歳。デュッセルドルフのロベルト・シューマン大学で学び、ヴァイオリニストとして活躍。指揮者としては、デトモルト室内管弦楽団の首席指揮者、ミュンヘン室内管弦楽団の芸術監督、ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の創設指揮者を歴任してきた。

また、教育者としても、デトモルト音楽院でヴァイオリンと室内楽を教えた後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学の校長に就任。退任後の2003年からはミュンヘン音楽・演劇大学の教授を務め、2000年から2005年までARDミュンヘン国際音楽コンクールの芸術監督を務めた。

退任する葉は中国・広州生まれ、香港育ちの63歳。英国の王立音楽院でピアノ、ヴァイオリン、音楽理論などを学び、米国インディアナ大学でヴァイオリン、指揮を専攻。1985年の第35回「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝して欧米で活躍した後、帰国して香港シンフォニエッタの他、香港フィルハーモニー管弦楽団、広州交響楽団の指揮者を務めている。

写真:Hong Kong Sinfonietta / Handout


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ライプツィヒ発 〓 チェロの鈴木秀美が「ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクール」のチェロ/バロック・チェロ部門の審査委員長に

  2. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭が総監督カタリーナ・ワグナーの長期療養を発表

  3. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・オペラの音楽監督にドミンゴ・インドヤン、ジェームズ・コンロンの後任

  4. ミラノ発 〓 音楽監督のリッカルド・シャイーが反論、ウクライナ領事のスカラ座《ボリス・ゴドノフ》上演取り止め要請に

  5. ミュンヘン発 〓 ズービン・メータが12月と1月のバイエルン州立オペラ《こうもり》の指揮をキャンセル

  6. パリ発 〓 パリ国立オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  7. サンクト・ペテルブルク発 〓 セーゲルスタムがサンクトペテルブルク響の首席客演指揮者に

  8. トリノ発 〓 テアトロ・レッジョの大規模改修工事スタート、2022年9月まで閉館

  9. 東京発 〓 新国立劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ナポリ発 〓 サン・カルロ劇場に新総裁、ムーティ招聘への布石?

  11. ティラナ発 〓 ソプラノのエルモネラ・ヤオが母国アルバニアの子どもの権利擁護団体の大使に

  12. ザールブリュッケン発 〓 ザールラント州立劇場が音楽総監督のセバスティアン・ルランとの契約を延長

  13. ヴィースバーデン発 〓 ヘッセン州立劇場が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  14. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2025年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表

  15. ロンドン発 〓 クラシック音楽雑誌「グラモフォン」が年度賞「グラモフォン・アワード」を発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。