スイスのヴヴェイで行われていた第29回「クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール=Clara Haskil Piano Competition」で3日、日本の中川優芽花(なかがわ・ゆめか)が優勝した。日本人の優勝は坂上博子(1987年)、河村尚子(2007年)、藤田真央(2017年)に次いで4人目。
コンクールは1963年、晩年をスイスで過ごしたルーマニア出身の名ピアニストの遺功を偲んで創設されたもの。2年に一度の開催で、若手ピアニストの登竜門として知られる。これまでクリストフ・エッシェンバッハ(1965年)、リチャード・グード(1973年)、ティル・フェルナー(1993年)、ミハエラ・ウルスレアサ(1995年)を輩出してきた。
第29回のコンクールは8月27日から9月3日の日程で行われ、27歳以下の133人の国際的な応募者の中から22人が準決勝に進み、本選は中川と真下航(ましも・わたる)の日本勢、韓国のジュヒ・イム(Juhee Lim)の3人で行われた。
中川はドイツ生まれの19歳。4歳からピアノを始め、現在はフランツ・リスト・ワイマール音楽大学1年で、本選ではショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏した。中川には25,000スイスフラン(約300万円)、真下とイムにはそれぞれ5,000スイスフランが贈られる。また、2022年5月からスタートする新しい音楽祭「Vevey Spring Classic」などで演奏の機会が与えられる。
写真:Clara Haskil Piano Competition
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ヴヴェイ発 〓 クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで中川優芽花が優勝
2021/09/05
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