今月7日に78歳で亡くなったドイツの元サッカー選手で、「皇帝」の名で親しまれたフランツ・ベッケンバウアーの追悼式が19日行われ、世界的テノール歌手のヨナス・カウフマン(Jonas Kaufmann)がステージに立ち、故人に別れを告げた。
追悼式は故人の故郷で、生前所属していたクラブチーム「バイエルン・ミュンヘン」の本拠地ミュンヘンのアリアンツ・スタジアムで行われ、約3万人が参列。FIFA(国際サッカー連盟)やショルツ首相の花輪が飾られた他、シュタインマイヤー大統領が追悼演説を行った。
ベッケンバウアーは西ドイツ代表チームの一員としてワールドカップに3回出場、1974年のミュンヘン大会では主将を務めて優勝した。また、1990年のイタリア大会では、監督としてチームを世界一に導いた。その後、ドイツサッカー連盟副会長、2006年のドイツ大会の組織委員長、2009年よりFCバイエルン・ミュンヘンの名誉会長を歴任してきた。
カウフマンは追悼式に先立ち、「私はミュンヘンで育ち、子供の頃からFCバイエルンのファンです。私の目には、ベッケンバウアーはクラブとドイツ・サッカー全体の最大の貢献者であり、スポーツ選手としても人間としても比類のない人物です」 とコメントを発表。《タイム・トゥ・セイ・グッバイ》など3曲を歌って故人を追悼した。
写真:Eibner
ミュンヘン発 〓 ドイツ・サッカー界の“皇帝”フランツ・ベッケンバウアーの追悼式でカウフマンが熱唱
2024/01/22
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