東京発 〓 第33回「高松宮殿下記念世界文化賞」、音楽部門はピアノのクリスチャン・ツィメルマン

2022/09/16

公益財団法人・日本美術協会(総裁:常陸宮殿下)が14日、世界の優れた芸術家に贈る第33回「高松宮殿下記念世界文化賞=Praemium Imperiale」の受賞者を発表した。音楽部門の受賞者はポーランドの世界的ピアニスト、クリスチャン・ツィメルマン(Krystian Zimerman)。受賞者には金メダルと賞金1500万円が贈られる。

「高松宮殿下記念世界文化賞」は1988年(昭和63年)、日本美術協会が設立100周年を記念して創設した賞。前総裁の高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継いだもの。「絵画」、「彫刻」、「建築」、「音楽」、「演劇・映像」の5部門がある。

他の4部門の受賞者は、絵画部門がジュリオ・パオリーニ(Giulio Paolini)、彫刻部門がアイ・ウェイウェイ(Ai Weiwei=艾未未)、建築部門がSANAA(妹島和世+西沢立衛)で、演劇・映像部門はヴィム・ヴェンダースという顔ぶれ。

ツィメルマンは1956年、ポーランド南部ザブジェ生まれの65歳。幼年時からアンジェイ・ヤシンスキに師事。1973年の「ベートーヴェン国際音楽コンクール」優勝後、18歳だった1975年に第9回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で史上最年少で優勝した。

1981年、当時のヤルゼルスキ政権が民主化運動を抑え込むために戒厳令を布いたことに反発、スイスに移住した。以後、スイスを拠点に当代を代表するピアニストとして第一線で活躍を続けている。

演奏するレパートリーに合わせて自分のピアノを入念に調整、それを演奏先に持ち込むことで知られる。現地ではホールの特性に合わせて調律師と調整を重ねるなど、ピアノのコンディションに強いこだわりをみせる。また、社会問題にも敏感で、政治的な発言も多い。

写真:Deutsche Grammophon


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ベネチア発 〓 フェニーチェ劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  2. ウィーン発 〓 国立歌劇場に続いて、ウィーン・フィル主催の舞踏会も中止

  3. ナッシュヴィル発 〓 音楽顧問を務めていたレナード・スラトキンがナッシュヴィル響の音楽監督に

  4. 訃報 〓 フランコ・ファンティーニ(99)イタリアのヴァイオリン奏者, スカラ座管弦楽団の元コンサートマスター

  5. バルセロナ発 〓 ドレスデン・シュターツカペレがヨーロッパ・ツアーを開始

  6. ラハティ発 〓 ラハティ交響楽団の首席指揮者にニル・ヴェンディッティ

  7. モントリオール発 〓 モントリオール響、音楽監督のラファエル・パヤーレとの契約を延長

  8. 東京発 〓 日本製鉄紀尾井ホールが2027年1月に再開場、9日と10日に「スペシャル・ガラ・コンサート」を開催

  9. トゥールーズ発 〓 キャピトル国立管が音楽監督を辞任したトゥガン・ソヒエフに「名誉指揮者」の称号

  10. ヘルシンキ発 〓 第13回「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」で韓国のスーイエ・パクが優勝、日本の吉田南が第2位に

  11. アムステルダム発 〓 オランダは全土で部分的なロックダウンへ

  12. ブエノスアイレス発 〓 ジャン・レイサム=ケーニックがテアトロ・コロンの音楽監督に

  13. ウィーン発 〓 ウィーン放送響が中国、韓国ツアーを中止

  14. シュトゥットガルト発 〓 シュトゥットガルト室内管が首席指揮者のトーマス・ツェートマイアーとの契約を延長

  15. アトランタ発 〓 アトランタ・オペラが2029年、《ニーベルングの指環》4部作を通し上演

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。