ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がオーケストラとの労働協定で合意、開幕公演までに合意を記念する特別コンサートも

2021/08/25

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)が8月24日、難航していたオーケストラとの間の新しい労働協定の締結について合意に達したと発表した。条件など内容は明らかにされていないが、9月27日の新シーズンの開幕に向けて大きく前進した。

また、開幕に先立ち、合意を記念する公演が行われることも発表された。公演は9月4日と5日にリンカーン・センター内のダムロッシュ・パークで行われ、音楽監督のヤニック・ネゼ=セガンの指揮でマーラーの交響曲第2番《復活》を演奏する。

どちらのコンサートも無料公開で、ダムロッシュ・パークに約2,500席が設けられる。出演はソプラノのファン・イン、メゾ・ソプラノのデニス・グレイブス。

オーケストラとはまた、カーネギー・ホールのワイル・リサイタル・ホールで室内アンサンブルによる新しいシリーズを起ち上げることでも合意したと発表されている。10月から2022年6月までの間に6回のコンサートが行われるという。

新シーズンの開幕公演はテレンス・ブランチャードの新作オペラ《骨の中に閉じ込められた燃える火》を上演する。エンジェル・ブルー、ラトニア・ムーア、ウィル・リバーマンが出演。もちろん、指揮はネゼ=セガン。

写真:Metropolitan Opera / Rose Callahan


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ハーゲン発 〓 市立劇場の音楽総監督にセバスチャン・ラング=レッシング

  2. リヨン発 〓 リヨン国立オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  3. ベルン発 〓 チェリストのアントニオ・メネセスが進行性の脳腫瘍と診断されたことを明らかに

  4. モントリオール発 〓 テノールのベン・ヘップナーがラジオのパーソナリティーからの“卒業”を表明、メディア・プレゼンターに転身

  5. ブレーメン発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にシュテファン・クリンゲレ

  6. ロンドン発 〓 ランキング2018、オペラの一番人気は《椿姫》

  7. ローマ発 〓 ボチェッリが新型コロナウイルス感染を明らかに

  8. ウィーン発 〓 ウィーン・フィル、6月はネルソンスとどっぷり、ヨーロッパ・ツアー、サマー・ナイト・コンサートも

  9. フィラデルフィア発 〓 フィラデルフィア管が久石譲をレジデント・コンポーザーに

  10. ラハティ発 〓 市が指揮者のダリア・スタセヴスカとの契約を延長

  11. 東京発 〓 日本音楽財団がマリア・ドゥエニャスに1710年製ストラディバリウス「カンポセリーチェ」を貸与

  12. 東京発 〓 都響が2026年4月からの新体制を発表。大野和士が音楽監督を退任、首席指揮者にフィンランドのペッカ・クーシスト

  13. 訃報 〓 マルチェッラ・レアーレ(84)米国のソプラノ歌手

  14. 東京発 〓 「東京国際音楽コンクール」改め「東京国際指揮者コンクール」で、ギリシャのコルニリオス・ヴィクトル・ミハイリディスが優勝

  15. ボーフム発 〓 ルール・トリエンナーレの芸術監督に演出家のイヴォ・ヴァン・ホーヴェ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。