フランスのソプラノ歌手アンドレア・ギオー(Andrea Guiot)が15日、新型コロナウイルスで亡くなった。93歳だった。ジョルジュ・プレートルの指揮でマリア・カラスがカルメンを歌った有名な録音で、ミカエラを歌っている。40代で引退した後、名教師として活躍、芸術文化勲章を授章している。
フランス南部ガロンの生まれ。パリ高等音楽院を首席で卒業してオペラ界に入り、パリ国立オペラなどで活躍。中でも、グノーの作品などで高い評価を受けた。1975年にストラスブール歌劇場で《ドン・カルロ》のエリザベッタを最後に引退、1977年から母校の教授となって後進の指導に当たった。
写真:Poirier / Roger-Viollet
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