ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Vienna Philharmonic Orchestra)が5日夜、北九州での演奏会で日本ツアーをスタートさせた。日本には14日まで滞在、北九州の後、大阪、川崎、東京の3都市で公演を行う。ウィーン・フィルの海外ツアーは3月以来。
オーストリアは現在、新型コロナウイルスの感染が再拡大、感染者は累計で12万人に迫り、事態の深刻化を受けて3日から夜間の外出が禁止されている。今回の来日は、クルツ首相の要請を受け、日本政府が14日間の検疫を免除するなどの特別措置を取った。
オーケストラのメンバーは到着時にPCR検査を受けた上、日本滞在中は4日に1度のテストを受ける。また、移動は列車、バスとも専用を貸し切りで利用。会場とホテルの間を移動する場合を除き、原則として外出も控えるという。
5日の演奏会は、ワレリー・ゲルギエフの指揮。デニス・マツーエフを迎えてのプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキーの交響曲第6番《悲愴》などを演奏。《悲愴》は、ウィーンで2日夜に起きたテロ事件の犠牲者に捧げられた。
写真:Kitakyusyu International Music Festival
北九州 〓 ウィーン・フィルの日本ツアーがスタート
2020/11/06
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