若手音楽家の登竜門として知られるフランスのロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門最終選考が16日行われ、三浦謙司(26)が優勝、2位に務川慧悟(26)が入賞した。3位はアルメニアのゾーラ・サルキシャン(24)だった。ピアノ部門で日本人が優勝するのは、2007年の田村響に続いて6人目。日本人が1、2位を独占したのは初めて。
三浦は神戸市の出身で、13歳でイギリスに留学。現在はベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学びながら音楽活動を行っている。務川は愛知県東海市の出身で、東京芸大在学中に日本音楽コンクールで1位。その後、パリ国立高等音楽院で学び、現在はパリを拠点に音楽活動を展開している。
コンクールは1943年、ヴァイオリン奏者のジャック・ティボーとピアニストのマルグリット・ロンによって創設された。2011年からは声楽部門が新設され、レジーヌ・クレスパン(Régine Crespin)の名前が加えられて現在の名称に。毎年、3部門が交互に行われている。
今回は審査委員長をマルタ・アルゲリッチが務めたが、審査過程で意見が対立。アルゲリッチは本選に立ち会わず、審査結果の発表にも姿を見せなかった。審査結果にも会場からブーイングが浴びせられた。
写真:Concours international Long-Thibaud-Crespin
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パリ発 〓 ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクールのピアノ部門で日本人が1、2位独占
2019/11/18
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