訃報 〓 イヴリー・ギトリス(98)イスラエルのヴァイオリニスト

2020/12/25
【最終更新日】2023/02/06

イスラエルのヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス(Ivry Gitlis)が24日、パリの自宅で亡くなった。98歳だった。イヴリーはヘブライ語でヘブライを意味する。大胆に表情を付ける個性の強い演奏、独特の音色、そして無頼なキャラクターでならし、現役最長老として最近まで活動を続けていた。

1922年にイスラエル・ハイファで生まれ、両親はロシア系ユダヤ人。7歳でブロニスラフ・フーベルマンに見出されてフランスに渡り、12歳でパリ音楽院を首席で卒業した。その後、ジョルジュ・エネスコ、ジャック・ティボー、カール・フレッシュらの下で研鑚を積んだ。デビュー後の1951年、ロン=ティボー国際音楽コンクールに入賞。その後、世界各地で演奏を繰り広げ、レコーディングにも旺盛に取り組んだ。

また、社会活動にも積極的に関わり、ユネスコ親善大使も務めている。2011年の東日本大震災の時にも震災直後に来日して、仙台や石巻で慰問演奏を行っており、外務省から感謝状が贈られている。日本ではたびたび別府アルゲリッチ音楽祭に客演していた。使用楽器は1713年製ストラディヴァリウス‘Sancy’。

写真:www.facebook.com/GitlisIvry/





関連記事

  1. ロンドン発 〓 「最も忙しい指揮者」はまたまたネルソンス、クラシック統計ランキングで

  2. デュッセルドルフ発 〓 シューマンの旧居の改修工事始まる、博物館としてリニューアル

  3. 訃報 〓 アンドレア・ギオー(93)フランスのソプラノ歌手

  4. レイキャビック発 〓 アイスランド響の首席指揮者兼芸術監督にソプラノ歌手、指揮者として活躍するバーバラ・ハンニガン

  5. 東京発 〓 第31回「高松宮殿下記念世界文化賞」音楽部門はアンネ=ゾフィー・ムター

  6. ブダペスト発 〓 新政権の文化大臣にソプラノのアンドレア・ロストの名前が急浮上

  7. シカゴ発 〓 ムーティがシカゴ響との契約を延長、延長は1年

  8. ボルチモア発 〓 ボルチモア響が音楽監督のジョナサン・ヘイワードとの契約を延長

  9. ナント発 〓 大聖堂火災でボランティアの男、放火認める

  10. 訃報 〓 シュテファン・ショルテス(73)ハンガリー出身の指揮者

  11. ソウル発 〓 ハンナ・チャンがソウル芸術センターの理事長に、指揮者活動は“停止”

  12. クリーブランド発 〓 フランツ・ウェルザー=メスト、癌治療で3ヶ月間の活動休止

  13. パリ発 〓 シャンゼリゼ劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  14. 訃報 〓 ユージン・インジック(76)米国のピアニスト

  15. ブリュッセル発 〓 ベルギー国立管弦楽団の次期首席指揮者にアントニー・ヘルムス

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。