英国の長老指揮者レイモンド・レッパード(Raymond Leppard)が10月22日、米国インディアナポリスで92歳で亡くなった。指揮者、チェンバロ奏者、作曲家として活躍。指揮者としては幅広いレパートリーを持ち、とくにモンテヴェルディやカヴァッリなどのバロック・オペラの発掘にいち早く取り組んだことで知られる。1973年から1980年までBBCノーザン管弦楽団(現在のBBCフィルハーモニック)の首席指揮者。1987年に米国のインディアナポリス交響楽団の音楽監督に就任、2001年に退任した後は名誉指揮者を務めていた。大英帝国勲章CBEに叙せられている。
1927年、ロンドンの生まれ。ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジ卒業後、1952年に指揮者としてデビュー。1960年代から1970年代にかけてイギリス室内管弦楽団を拠点に活躍した。バロック・オペラについては、1962年に早くも英国グラインドボーン音楽祭でモンテヴェルディのオペラ《ポッペアの戴冠》の上演に取り組み、先鞭を付けた。また、作曲家としては、1963年のピーター・ブルック監督映画「蠅の王=Lord of the Flies」、1969年のクライヴ・ドナー監督映画「アルフレッド大王=Alfred the Great」の音楽を手掛けている。
写真:University of Indianapolis
訃報 〓 レイモンド・レッパード, 英国の指揮者

2019/10/23
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