トロント発 〓 トロント響が歴代の音楽監督5人が共演する特別コンサート

2022/04/11

カナダのトロント交響楽団(Toronto Symphony Orchestra)が9日、歴代の音楽監督5人が共演する特別コンサートを行った。オーケストラの創設100年を記念したイベントで、会場は本拠地のロイ・トムソン・ホール。

顔を揃えたのは、アンドルー・デイヴィス(1975 – 1988)、ギュンター・ヘルビッヒ(1988 – 1994)、ユッカ=ペッカ・サラステ(1994 – 2001)、ピーター・ウンジャン(2004 – 2018)と、2020年から音楽監督を務めるグスターボ・ヒメノ。存命の音楽監督経験者⒍人のうちの5人が集まった形で、小澤征爾(1965 – 1969)だけ参加が適わなかったという。

前半は、デイヴィス、ヘルビッヒが登壇。それぞれベルリオーズ《ローマの謝肉祭》とディーリアスのオペラ《村のロミオとジュリエット》から間奏曲“楽園への歩み”、ワーグナーの歌劇《タンホイザー》序曲を指揮している。

一方、後半は、サラステがシベリウスの組曲《レンミンカイネン》から“レンミンカイネンと島の乙女たち”を指揮。ウンジャンがアレクシナ・ルイの《鳴り響く地球》、スメタナの連作交響詩《わが祖国》から“シャールカ”を取り上げ、ヒメノがラヴェルの《スペイン狂詩曲》で締め括った。

写真:Toronto Symphony Orchestra


    もっと詳しく ▷





関連記事

  1. シュトゥットガルト発 〓 コルネリウス・マイスターが音楽総監督を務めるシュトゥットガルト州立劇場との契約を延長

  2. トーレ・デル・ラーゴ発 〓 プッチーニ・フェスティバル開催決定

  3. テルアビブ発 〓 トーマス・ハンプソンもイスラエルに入国できず、そのまま帰国

  4. ペルチャッハ発 〓 ブラームス国際コンクールの室内楽部門で、チェロの三井静とピアノの大淵真悠子が組んだ「Duo Minerva」が第2位

  5. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  6. ウィーン発 〓 ネトレプコが右肩の緊急手術で国立歌劇場への出演をキャンセル。一方で「ポーラー音楽賞」授賞、初めての著作刊行、5年ぶりのソロ・アルバムが登場

  7. ヘルシンキ発 〓 フィンランド国立オペラが新制作の《トゥーランドット》のストリーミング配信を開始

  8. ベルリン発 〓 コンツェルトハウスで第3回「オーパス・クラシック」の授賞式

  9. ロンドン発 〓 ヘンデルの旧居が来年5月、リニューアル・オープン

  10. バレンシア発 〓 ソフィア王妃芸術宮殿の次期音楽監督にジェームズ・ガフィガン

  11. アムステルダム発 〓 オランダも8月いっぱいイベント禁止、オランダ芸術祭も中止

  12. リンツ発 〓 リンツ・ブルックナー管弦楽団の首席客演指揮者にリトアニア出身の若手女流指揮者ギールデ・シュレカイテ

  13. ドレスデン発 〓 ザクセン州立歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  14. ニューヨーク発 〓 ラトルが《薔薇の騎士》で1日だけ代役を依頼

  15. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が5月のスペイン・ツアーをキャンセル

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。