フィンランドの指揮者で、2016年から日本フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者を務めているピエタリ・インキネン(Pietari Inkinen)がバイロイト音楽祭の新しい《ニーベルングの指環》シリーズの指揮者に起用されることが発表された。新しい《ニーベルングの指環》シリーズは2020年から、バレンタイン・シュワルツの演出で上演が始まる。
インキネンは1980年、フィンランド・コウヴォラの生まれの39歳。4歳からヴァイオリンを始め、シベリウス音楽院でヴァイオリンの他に指揮法を学んだ。ヨルマ・パヌラ、レイフ・セーゲルスタム、アッツォ・アルミラらから指導を受けた。ケルン音楽大学に進んだ後、ザハール・ブロンにも師事。第8回「国際シベリウス・ヴァイオリン・コンクール」では第4位となった。
その後、指揮者に転身。2008年にニュージーランド交響楽団の音楽監督に就任、2016年9月からは名誉指揮者を務める。2009年には日本フィルハーモニー交響楽団の首席客演指揮者に就任、2016年からは首席指揮者を務め、任期は2020/2021シーズンまで延長されている。2015年からはプラハ交響楽団の首席指揮者なども兼任してきた。《ニーベルングの指環》シリーズは、2013年にオペラ・オーストラリア初のシリーズを指揮している。
写真:Japan Philharmonic Orchestra / Rikimaru Hotta
バイロイト音楽祭 〓 新しい《ニーベルングの指環》シリーズの指揮者にピエタリ・インキネン
2019/07/25
【最終更新日】2019/08/05
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