作曲家の細川俊夫が2018年度の「国際交流基金賞」を受賞した。今年の受賞者は、小説家・詩人の多和田葉子、サラマンカ大学スペイン日本文化センターと細川の3人。10月の授賞式でそれぞれに正賞(賞状)と副賞(300万円)が贈られる。賞は1973年の創設。学術や芸術などの文化活動を通じて日本と海外の相互理解促進に顕著な貢献があり、引き続き活躍が期待される個人または団体に対して授与されている。過去の主な受賞者には、黒澤明(1982)、ドナルド・キーン(1983)、小澤征爾(1988)、武満徹(1993)、團伊玖磨(1998)、宮崎駿(2005)、村上春樹(2012)、冨田勲(2015)がいる。第46回となる今年度は72件のエントリーがあった。
細川は1955年、広島生まれの62歳。1976年からドイツに留学、ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事した。在学中の1980年、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表する。以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開してきた。2018年はオペラ《松風》が2月に東京の新国立劇場で日本初演されている他、7月にはオペラ《地震・夢》がドイツのシュトゥットガルト歌劇場で世界初演されている。日本では1994年より武生国際音楽祭に参加、2001年から音楽祭の音楽監督を務めている。
写真:Takefu International Music Festival / Kaz Ishikawa
音楽祭情報はこちら ▷
武生国際音楽祭 〓 音楽監督の細川俊夫が「国際交流基金賞」を受賞
2018/09/08
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。