ソウル市立交響楽団(Seoul Philharmonic Orchestra)が首席指揮者にフィンランド出身のオスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä)を招くことになった。ソウル市立交響楽団は1948年の設立で、韓国最古のオーケストラ。2005年から首席指揮者・音楽監督を務めてきたチョン・ミョンフン(MyungWhun Chung)が2015年で退任した後、空席になっていた。ヴァンスカは2003年から音楽監督を務めてきた米国のミネソタ管弦楽団(Minnesota Orchestra)を2021/2022シーズンで退任することが決まっている。
ヴァンスカはフィンランド南部のサーミンキ(Sääminki)生まれの66歳。ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団のクラリネット奏者として活動した後、シベリウス音楽院でヨルマ・パヌラに師事して指揮者に転身。1982年の第32回「ブザンソン国際指揮者コンクール」で日本の松尾葉子と優勝を分け合い、指揮者としての活動を本格的に開始した。1985年には母国のラハティ交響楽団の首席客演指揮者に就任、1988年からは音楽監督を務め、2008年に退任するまでオーケストラを国際的なレベルに引き上げた。また、アイスランド交響楽団(1993-1996)、BBCスコティッシュ交響楽団(1996-2002年)の首席指揮者を歴任している。
写真:Yomiuri Nippon Symphony
ソウル発 〓 ソウル市立交響楽団の首席指揮者にオスモ・ヴァンスカ
2019/05/03
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