ミネアポリス発 〓 オスモ・ヴァンスカがミネソタ管の音楽監督を退任

2018/12/07
【最終更新日】2022/05/09

オスモ・ヴァンスカ(Osmo Vänskä)がミネソタ管弦楽団(Minnesota Orchestra)の音楽監督を2021/2022シーズンを最後に退任することになった。音楽監督に就任したのは2003年。2013年には、楽団員の雇用契約交渉が決裂したことから辞任、約一年後に復帰するということも起きている。

ミネソタ管弦楽団は1903年の創設で、ミネソタ州ミネアポリスが本拠地。この春は、ヴァンスカに率いられて、米国のプロ・オーケストラとして初めて南アフリカ・ツアーを敢行、ソウェトなど5都市を回った。

ヴァンスカはフィンランド南部のサーミンキ(Sääminki)生まれの65歳。ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団のクラリネット奏者として活動した後、シベリウス音楽院でヨルマ・パヌラに師事して指揮を学んで指揮者に転身。1982年の第32回「ブザンソン国際指揮者コンクール」で日本の松尾葉子と優勝を分け合い、指揮者としての活動を本格的に開始した。

1985年には母国のラハティ交響楽団の首席客演指揮者に就任。1988年から2008年まで音楽監督を務め、オーケストラを国際的な舞台に引き上げた。また、アイスランド交響楽団(1993-1996)、BBCスコティッシュ交響楽団(1996-2002年)の首席指揮者を歴任している。

写真:Minnesota Orchestra


関連記事

  1. マルメ発 〓 次期音楽監督に米国の指揮者ロバート・トレヴィーノ

  2. バーミンガム発 〓 ジュリアン・ロイド・ウェッバーが王立バーミンガム音楽院の学長を退任

  3. フィレンツェ発 〓 新型コロナウイルスの感染拡大めぐり、チョン・ミョンフンも降板

  4. ロンドン発 〓 英国政府が文化予算に大なた、イングリッシュ・ナショナル・オペラは年度予算の配分が打ち切られ、活動継続の危機に

  5. ボストン発 〓 ネルソンズがボストン響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との契約を延長

  6. アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管がハイティンクの追悼コンサート

  7. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新制作の《椿姫》をストリーミング配信

  8. ヴヴェイ発 〓 クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで中川優芽花が優勝

  9. ブリュッセル発 〓 エリザベート国際コンクールのヴァイオリン部門で、ウクライナのドミトロ・ウドヴィチェンコが優勝

  10. 北京発 〓 中国の“ウイルス征圧”投稿が物議

  11. マドリード発 〓 カウフマンとラドヴァノフスキーがともにアリアを再度熱唱、同一舞台で二人はテアトロ・レアル初

  12. 上海発 〓 第3回「上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクール」がセミ・ファイナリスト13人を発表

  13. オスロ発 〓 ノルウェー国立オペラ・バレエの次期音楽監督にエドワード・ガードナー

  14. 訃報 〓 佐藤しのぶ(61)日本のソプラノ歌手

  15. 青島発 〓 メニューイン音楽学校が青島に中国校

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。