ボストン発 〓 ボストン交響楽団の労使が新たな3年契約を締結、ストライキを回避

2026/08/26

ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra)の労使が8月25日、新たな3年契約を締結した。経営側と組合との契約は8月24日で終了しており、労使双方で48時間の交渉延長を決めて妥結の道を探っていた。

ボストン響ではこの3月、経営陣が音楽監督を務めるアンドリス・ネルソンスとの契約を「将来のビジョンが一致しない」ため延長しないことを決め、2026/2027シーズンでの退任を発表した。この決定にオーケストラ内には経営陣に対する不満が充満。それもあって組合側は妥結出来ない場合は楽団史上初のストライキを行うことを投票で決めていた。

現地の報道では、組合のデビッド・ルフィーノ委員長は声明で「同等のオーケストラと比べて競争力を維持できる経済的条件に加え、芸術的な意思決定や計画のプロセスに楽団員をかつてないほど深く関与させるという点で、米国のオーケストラにとって革新的かつ変革的な前進となる合意。音楽監督を含む主要な指揮者の起用において、楽団員が極めて重要な役割を果たすことを保証するもの」と述べている。

ただ、今回の合意に対して、支援者や寄付者からなる独立団体「BSOパトロン・アクション・ネットワーク」は、ネルソンスの復帰を求め続けると表明。「経営陣によるネルソンス氏の契約解除という破滅的な決定から200日が経過しようとする今も、私たちは楽団員とネルソンス氏を揺るぎなく支持し続けます」としている。

ボストン響の新シーズンは9月17日、ヨーヨー・マをソリストに迎えるエルガーのチェロ協奏曲、ブラームスの交響曲第4番などをネルソンスが指揮するコンサートで幕を開ける。

写真:Boston Symphony Orchestra


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