インスブルック発 〓 チロル交響楽団の首席指揮者に英国の若手指揮者ケレム・ハサン

2018/09/28

オーストリアのチロル交響楽団が2019/2020シーズンから、空席になっていた首席指揮者に英国の若手指揮者ケレム・ハサン(Kerem Hasan)を迎えることを決めた。ドイツのカッセル州立劇場の音楽総監督に転出したフランチェスコ・アンジェリコの後任。チロル交響楽団は、インスブルックにあるチロル州立劇場のオーケストラで、戦後はハンス・クナッパーツブッシュの薫陶を受けて活動を再開、後に指揮者となるニコラウス・アーノンクールが1952年までチェリストとして在席していた。

ハサンは1992年、ロンドン生まれの27歳。スコットランドの王立音楽院でピアノと指揮を学び、スイスのチューリヒ芸術大学などで研鑽を積んだ。その後、ベルナルト・ハイティンクのアシスタントを務め、2017年の「ネスレ&ザルツブルク音楽祭青年指揮者コンクール」で優勝。この6月にはハイティンクの代役でロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏会に登場、マーラーの交響曲第9番を指揮してセンセーショナルな成功を収めた。また、9月にも首席指揮者を電撃解任されたダニエレ・ガッティの代役として海外ツアーに同行、キプロスなどで指揮している。それに先立つ8月には、オーストリア放送交響楽団を指揮してザルツブルク音楽祭にもデビューを果たしている。

写真:Salzburg Festival / Marco Borrelli


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