ザルツブルク発 〓 ザルツブルク音楽祭、暫定芸術監督にブルク劇場の前芸術監督カリン・ベルクマン

2026/04/08

ザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)が突然退任したマルクス・ヒンターホイザーの後任として、ウィーンの名門劇場ブルク劇場の前芸術監督カリン・ベルクマン(Karin Bergmann)を迎えると発表した。音楽祭では初の女性芸術監督。

ベルクマンはドイツ西部ルール地方レックリングハウゼン生まれの73歳。クラウス・ペイマン芸術督時代の1986年、広報担当として劇場に入り、1999年にはクラウス・バッハラー芸術監督によって副芸術監督に任命された。

その後、バッハラーの後任のマティアス・ハルトマンが2014年の金融スキャンダルで辞任を余儀なくされると、ベルクマンは2シーズンにわたって暫定の芸術監督を務め、その後、正式に就任。2018/2019シーズン終了後に劇場を去り、2022年からは、ザルツカンマーグートのグムンデン音楽祭の演劇・文学部門の責任者を務めている。

ヒンターホイザーの突然の辞任は音楽祭理事会との対立が原因。ヒンターホイザーはこの1月、メディアに対してベルクマンを演劇部門の新たな責任者にどうかと発言したが、正式な選考プロセスの頭越しのこの発言に理事会が激怒。音楽祭の議長を務めるカロリーネ・エトシュタドラー州知事はヒンターホイザーが契約にある「善行条項」に違反しているとして即時休職処分に付した。これがヒンターホイザーの辞任を呼び込んだ。

理事会がそのベルクマンを後任に起用したことはヒンターホイザーへの当てつけでもある。ベルクマンは2026年と2027年の音楽祭の舵取りを担い、2027年秋には、公募を通じて新たな芸術監督が就任する見込み。

ベルクマンは就任にあたり、「私自身も驚いたことに重責を担うことになりました。ヒンターホイザーの芸術的功績に敬意を表しつつ、この職を引き受けます。これまでの経験に基づき、私なりのやり方でこの任務を遂行していきますが、同時に音楽祭が近年築き上げてきた芸術的基盤を深く尊重していきます」とのコメントを出している。

写真:APA / Erwin Scheriau


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