ニューヨーク発 〓 アン・アキコ・マイヤースがオルフェウス室内管弦楽団の芸術パートナーに

2026/04/04

米国のオルフェウス室内管弦楽団(Orpheus Chamber Orchestra)がヴァイオリニストのアン・アキコ・マイヤース(Anne Akiko Meyers)を芸術パートナーに迎えると発表した。任期は2026/2027シーズンから5年間。

マイヤースはサンディエゴで生まれの55歳。ドイツ系アメリカ人の父、日本人の母という家庭で育ち、4歳からスズキ・メソードでヴァイオリンを学んだ。11歳だった1981年、ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団と、翌年にはニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団と初協演するなど若くして注目を浴びた。

その後、インディアナ大学ジェイコブズ音楽院でジョーゼフ・ギンゴールドに師事。続いて、ニューヨークのジュリアード音楽院で川崎雅夫、ドロシー・ディレイ、フェリックス・ガリミアの下で換算を積んだ。以来、ソリストとして、また室内楽奏者、教育者として国際的な活躍を続けている。

複数のアルバムが米ビルボードのクラシカル・チャートで第1位に輝き、2014年にはビルボードの「もっとも売れているクラシック器楽奏者」も選ばれた他、アルヴォ・ペルト、フィリップ・グラス、ジョン・コリリアーノといった作曲家との委嘱、初演、録音を通して現代音楽の紹介に熱心に取り組んできた。

指揮者を置かない演奏スタイルで知られるオルフェウス室内管は1972年の創設で、弦楽と管楽合わせて26名を基本編成とする合奏団。ニューヨークを拠点にカーネギー・ホールで定期的に演奏会を開催してきた。バロック音楽から現代音楽までレパートリーは広く、グラミー賞を2度受賞している。

マイヤースはこれまでコンサート、録音で共演を重ねており、最近では2025年にエリック・ウィテカー作曲の《太平洋には記憶がない》の世界初演で共演している。芸術パートナーとしてプログラム編成や今後の委嘱作品の作曲家選定に携わることになるという。

写真:Orpheus Chamber Orchestra / Chris Lee


関連記事

  1. ウィーン発 〓 国立歌劇場が3月第4週のストリーミング配信のラインナップを発表

  2. ウィーン発 〓 ドミンゴ、国立歌劇場で80歳を祝う

  3. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が《椿姫》の新作を4月にストリーミング配信

  4. ハンブルク発 〓 NDRエルプフィルハーモニー管の首席コンサートマスターにデヴィッド・ラジンスキー

  5. ベルリン発 〓 州立オペラが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  6. 訃報 〓 ユーリ・アルペルテン(63)エストニアの指揮者

  7. アーヘン発 〓 市立劇場がカラヤンの胸像をホワイエから撤去

  8. ウィーン発 〓 ソプラノ歌手のリンダ・ワトソンに「宮廷歌手」の称号

  9. 訃報 〓 レイモンド・レッパード(92)英国の指揮者

  10. 訃報 〓 フリーデマン・レイヤー(78)オーストリアの指揮者

  11. 訃報 〓 アンドレ・ワッツ(77)米国のピアニスト

  12. トゥールーズ発 〓 キャピトル国立管の次期音楽監督にフィンランドの指揮者タルモ・ペルトコスキ

  13. プラハ発 〓 チェコの国民劇場が新制作の《ドン・ジョヴァンニ》をライブ・ストリーミング

  14. パリ発 〓 国立オペラにまたストライキの嵐、《オイディプス王》の公演はコンサート形式による上演に変更

  15. ムンバイ発 〓 若手歌手のための「オペラリア」、2024年はインドのムンバイで

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。