アムステルダム発 〓 イヴァン・フィッシャーがロイヤル・コンセルトヘボウ管の名誉指揮者に

2020/10/24

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(Royal Concertgebouw Orchestra)がイヴァン・フィッシャー(Iván Fischer)を名誉指揮者に迎えることになった。任期は2021/2022シーズンから。シーズンごとに2〜3週間の時間を割くことになるという。

名誉指揮者は現在、ベルナルト・ハイティンク、リッカルド・シャイーの二人。1987年のデビュー以来、フィッシャーは毎年のようにロイヤル・コンセルトヘボウ管に客演、2013年から2014年にかけての演奏会の模様を収録したベートーヴェンの交響曲全集をリリースするなど関係は深い。

フィッシャーはハンガリーのブダペスト生まれの69歳。ユダヤ系ハンガリー人で、父シャーンドル、兄アダムも指揮者。1983年にブダペスト祝祭管弦楽団を設立、現在も音楽監督を務め、ハンガリーを代表する指揮者の一人。2012年から2018年まで、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者も務めた。

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団管は2018年8月、セクシャル・ハラスメント疑惑が浮上した首席指揮者のダニエレ・ガッティを電撃解任。以後、首席指揮者のポストは空席になっている。

写真:Royal Concertgebouw Orchestra


関連記事

  1. ロンドン発 〓 イングリッシュ・ナショナル・オペラが新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  2. ロンドン発 〓 ヴィットリオ・グリゴーロ降板の裏にセクハラ

  3. ワルシャワ発 〓 第19回「ショパン国際ピアノ・コンクール」の一次予選が終了、40名が二次予選に。日本人ピアニストは5名が進出

  4. バンベルク発 〓 バンベルク響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表、6月に日本ツアーも

  5. ローマ発 〓 ダニエル・ハーディングがサンタ・チェチーリア国立アカデミー管の音楽監督に、パッパーノの後任

  6. モスクワ発 〓 ロシアのメディア、ゲルギエフがボリショイ劇場の総監督も兼務と報道

  7. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  8. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが11月に米国ツアー、海外ツアーは4年ぶり

  9. ワルシャワ発 〓 「ショパン国際ピアノ・コンクール」本選進出者12人決まる、日本からは小林と反田

  10. リューベック発 〓 リューベック歌劇場の音楽総監督にシュテファン・ヴラダー

  11. パリ発 〓 パリ国立オペラが2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ニューヨーク発 〓 ヴァイオリンのヒラリー・ハーンが年内の出演をすべてキャンセル、復帰時期は未定

  13. ウィーン発 〓 国立歌劇場のストリーミング配信が新しいラインナップ

  14. バレンシア発 〓 バレンシア管弦楽団の次期首席指揮者にアレクサンダー・ リーブライヒ

  15. プラハ発 〓 プラハ放送響の次期首席指揮者にペトル・ポペルカ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。