訃報 〓 ベルンハルト・クレー(89)ドイツの指揮者

2025/10/16

ドイツの指揮者ベルンハルト・クレー(Bernhard Klee)が10月10日、スイスのボーデン湖畔のクロイツリンゲンで亡くなった。89歳だった。ドイツを中心に国際的な活躍を展開、録音も数多く残している。夫人はこの2月に亡くなったソプラノ歌手のエディト・マティス。

テューリンゲン州シュライツ生まれで、イエナとライプツィヒで育ち、聖トーマス教会の合唱団のメンバーとして活動。その後、ケルン音楽大学でピアノ、作曲、指揮、室内楽を学んだ。卒業後はヴォルフガング・サヴァリッシュの薫陶を受け、1960年にケルン市立歌劇場でモーツァルト《魔笛》を指揮して本格的なキャリアをスタートさせた。

その後もカール・ベーム、ヘルベルト・フォン・カラヤンのアシスタントを務めて研鑽を積み、29歳だった1966年にリューベック市立歌劇場の音楽総監督に就任した(ー1973年)。その後、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者(1976-1979)、デュッセルドルフ交響楽団の音楽監督(1977ー1987)を歴任した。

1985年から1989年までは英国のマンチェスターを本拠地とするBBCフィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者も務めており、1991年からはハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に再び就任(ー1995)、1992年から1997年までラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も務めた。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、ヨーロッパの主要オーケストラにも客演ヴィットリア・イェオを重ね、1974年にニューヨーク・フィルハーモニック管弦楽団を指揮して米国デビューを旗下後、北米の主要なオーケストラにも客演している。

オペラ指揮者としても精力的な活動を展開。また、エディンバラ音楽祭、オランダ音楽祭、ザルツブルク音楽祭、ヘルシンキ音楽祭、ベルリン音楽祭、ルツェルン音楽祭、BBCプロムスといった著名な音楽祭への出演も多い。夫人のマティスのリサイタルでは伴奏者としても活躍した。

写真:DIEAB


関連記事

  1. ノイシュトレリッツ発 〓 ノイブランデンブルク・フィルの新しい音楽監督にダニエル・ガイス

  2. ベルリン発 〓 ベルリン・シュターツカペレが創立450年

  3. デュッセルドルフ発 〓 ライン・ドイツ・オペラの次期音楽総監督にヴィターリ・アレクセーノク、アクセル・コーバーの後任

  4. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラがオリジナル・レーベル起ち上げ

  5. ニュルンベルク発 〓 州立劇場の次期音楽総監督にローランド・ベーア、ヨアナ・マルヴィッツの後任

  6. デュッセルドルフ発 〓 アルペシュ・チャウハンがデュッセルドルフ交響楽団の首席客演指揮者に

  7. フランクフルト発 〓 ジョナサン・ノットがユンゲ・ドイチェ・フィルとの契約を延長

  8. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーが2018/2019シーズンのラインナップを発表

  9. 訃報 〓 ヘルムート・シュテルン(91)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の元第1ヴァイオリン首席奏者

  10. ライプツィヒ発 〓 2026年の「バッハ・メダル」はスイス・ザンクト・ガレンのJ.S.バッハ財団に

  11. ドレスデン発 〓 名指揮者ケンペの遺品が古巣のザクセン州立歌劇場へ

  12. 訃報 〓 メナヘム・プレスラー(99)米国のピアニスト

  13. ベルリン発 〓 ベルリンのオペラ界、オーケストラ界が一致団結で予算削減計画の撤回求める嘆願書を提出

  14. カールスルーエ発 〓 バーデン州立オペラが2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  15. バイロイト音楽祭 〓 カタリーナ・ワグナーの任期延長決まる

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。