ドイツのオペラ雑誌「オペルンヴェルト=Opernwelt」が「オブ・ザ・イヤー2025」を発表した。「オブ・ザ・イヤー」は毎年、欧米の音楽関係の評論家や記者らの記名投票で選ばれており、今年は39名による投票。主な受賞者は以下の通り。
[オペラハウス]
チューリヒ歌劇場
=アンドレアス・ホモキ芸術監督の下、革新的でバラエティに富んだ公演計画、そして印象的な演出手法が評価されて
[女性歌手]
エレオノーラ・ブラット(ソプラノ)
=ドイツのバーデンバーデン復活祭音楽祭でのプッチーニ《蝶々夫人》などの歌唱が評価されて
[男性歌手]
ボグダン・ヴォルコフ(テノール)
=ザルツブルク音楽祭のヴァインベルク《白痴》のムイシュキン役などでの活躍が評価されて
[プロダクション]
ザルツブルク音楽祭:ヴァインベルク《白痴》
=クリストフ・ ワリコフスキ演出、マキシム・パスカル指揮
[演出家]
トビアス・クラッツァー
=バイエルン州立歌劇場のワーグナー《ラインの黄金》の演出で
[演出家]
キリル・ペトレンコ
=8度目の受賞
[初演]
トゥルヌミール《アッシジの小さな貧しい人》
=シャルル・トゥルヌミールはオリヴィエ・メシアンの師で、《アッシジの小さな貧しい人》はアッシジの聖フランチェスコがテーマ。彼の最後のオペラはその突然の死のちょうど1か月前に完成したものの上演されずに終わっていた。
[再発見]
スミス《ザ・レッカーズ》
=マイニンゲン、カールスルーエ、シュヴェリーンなどでの上演で。英国の女流作曲家エセル・スミス(1858-1944)作曲の音楽劇で、1906年にドイツ・ライプツィヒで初演され、1910年にトマス・ビーチャムの助力を得て英国で初演されている。
写真:Theaters Ulm / Jochen Quast
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