パリ発 〓 エサ=ペッカ・サロネンがパリ管の首席指揮者に

2025/09/02

フランスのパリ管弦楽団(Orchestre de Paris)が次期首席指揮者に、フィンランドの指揮者エサ=ペッカ・サロネン(Esa-Pekka Salonen)を迎えると発表した。任期は2027/2028シーズンから5年間。2021/2022シーズンから音楽監督のポストにあるクラウス・マケラ(Klaus Mäkelä)が2026/2027シーズンで退任するのを受けて。

サロネンはヘルシンキ生まれの65歳。シベリウス音楽院で、ホルンと作曲を学び、同級生の作曲家マグヌス・リンドベルイやカイヤ・サーリアホと実験音楽合奏団「トイミー」を結成。その後、フランコ・ドナトーニとニコロ・カスティリオーニのもとで研鑽を積み、作曲家としての活動をスタートさせた。

指揮活動をスタートさせたのは1983年、急きょマイケル・ティルソン・トーマスの代役としてロンドンのフィルハーモニア管弦楽団の指揮台に立ったのがきっかけ。以後、スウェーデン放送交響楽団(1984-1995)、ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団(1992-2009)、フィルハーモニア管(2008-2021)の首席指揮者を歴任した。

2020/2021シーズンからはサンフランシスコ交響楽団の第12代音楽監督に。しかし、理事会の将来像に共感できないと契約更新を拒否、この6月に在任5年で退任した。2024年には音楽界のノーベル賞とされる「ポーラー音楽賞=Polar Music Prize」を受賞している。

写真:San Francisco Symphony Orchestra


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ロサンゼルス発 〓 ジェームズ・コンロンがロサンゼルス・オペラとの契約を延長

  2. ベルリン発 〓 ダニエル・スタブラヴァの退団を発表、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

  3. ニューヨーク発 〓 ニューヨーク・フィルの楽団員が基本給の25%カットに同意

  4. ウィーン発 〓 国立歌劇場管のコンサートマスターにイスラエルの若手ヤメン・サーディ

  5. リバプール発 〓 ロイヤル・リバプール・フィルが首席指揮者のドミンゴ・インドヤンとの契約を延長

  6. ボーンマス発 〓 ボーンマス響の次期首席指揮者にマーク・ウィッグルスワース

  7. カトヴィツェ発 〓 第2回「カロル・シマノフスキ国際音楽コンクール」がロシア音楽の演奏を禁止、発表に波紋広がる

  8. 訃報 〓 ティト・デル・ビアンコ(88)イタリアのテノール歌手

  9. 訃報 〓 ハン・ドンイル(83)韓国のピアニスト

  10. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが新シーズン、2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  11. 東京発 〓 日本フィルの首席客演指揮者にシンガポール出身のカーチュン・ウォン

  12. 上演発 〓 バイロイト音楽祭、中国へ引っ越し公演

  13. 東京発 〓 指揮者の秋山和慶が引退を発表

  14. デトロイト発 〓 デトロイト響の首席客演指揮者にノルウェーのタビタ・ベルグルンド

  15. ナッシュヴィル発 〓 ナッシュヴィル響が来シーズンをキャンセル

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。