セクシャル・ハラスメントで謹慎していた指揮者のフランソワ=グザヴィエ・ロト(François-Xavier Roth)がバーデン=バーデン聖霊降臨祭音楽祭の指揮をキャンセルした。肩を骨折したという。首席指揮者を務める南西ドイツ放送交響楽団を率いて音楽祭の開幕を飾り、指揮者活動を再開させるはずだった。
キャンセルしたのは5月31日の開幕コンサート。ロトは、ブーレーズの《ノテーション》のI-IVとVIIの他、ピエール=ローラン・エマールをソリストに迎えるラヴェルのピアノ協奏曲 ニ長調、《ダフニスとクロエ》組曲の第2番などを指揮する予定だった。代役はまだ発表されていない。
今年の聖霊降臨祭音楽祭は生誕100年を迎えた作曲家・指揮者の故ピエール・ブーレーズに捧げられたもの。ブーレーズは2016年、60年以上住んだバーデン=バーデンで亡くなった。音楽祭は6月9日まで、作曲家の作品や彼にインスピレーションを与えた作品を集めたプログラムが組まれている。
写真:Müpa Budapest / Posztós János
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バーデン=バーデン発 〓 グザヴィエ・ロトが肩を骨折、バーデン=バーデン聖霊降臨祭音楽祭の開幕コンサートをキャンセル

2025/05/08
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