新型コロナウイルスのクラスターが発生したスイスのヴェルビエ音楽祭(Verbier Festival)が16日午後、予定通り開幕した。音楽祭は開幕前、音楽祭管弦楽団のメンバーの中で新型コロナウイルスのクラスターが発生、プログラムの変更や学生のアカデミーの休講など対応に追われていた。
音楽祭では、スイス政府の新型コロナ対策に則り、入場者を収容人数の3分の2に制限しての開催。開幕コンサートの主役を務めたのは、マスタークラスの講師役を務める音楽家なども参加して新たに編成された音楽祭室内管弦楽団。
プログラムは、音楽監督のワレリー・ゲルギエフの指揮でショスタコーヴィチのピアノ、トランペット、弦楽オーケストラのための協奏曲第1番、プロコフィエフの交響曲第1番《古典》。また、夕方のこの日2回目のコンサートでは、ショスタコーヴィチに替えて、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番が演奏されている。ピアノはどちらもデニス・マツーエフ。
19日から5回に分けて行われる予定の藤田真央によるモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏などについての変更はいまのところ発表されていないが、音楽祭管弦楽団によるプッチーニのオペラ《西部の娘》の上演などは延期されるという。
写真:Verbier Festival / Eiichi Ikeda
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ヴェルビエ音楽祭 〓 クラスター乗り越えて予定通り開幕、藤田真央はモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏へ
2021/07/17
【最終更新日】2021/07/18
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