東京に春の訪れを告げる「東京・春・音楽祭」が2024年の公演ラインナップを発表した。音楽祭は2024年で20周年を迎え、3月15日から4月21日にかけての開催。東京文化会館や東京国立博物館、東京都美術館や国立西洋美術館など、上野公園に散らばる施設を会場にさまざまな公演が行われる。また、音楽祭としては11年ぶりにバレエ公演を開催するという。
音楽祭の金看板でもある、注目の演奏会形式によるオペラ全幕公演は4公演。定番となっているマレク・ヤノフスキ指揮のNHK交響楽団による「ワーグナー・シリーズ」は今回、《トリスタンとイゾルデ》。また、「プッチーニ・シリーズ」は《ラ・ボエーム》で、ピエール・ジョルジョ・モランディ指揮の東京交響楽団。巨匠リッカルド・ムーティは東京春祭オーケストラを指揮して《アイーダ》を、セバスティアン・ヴァイグレ指揮の読売日本交響楽団が《エレクトラ》を取り上げる。
音楽祭は2005年、小澤征爾の指揮によるオペラ上演を続けた「東京オペラの森」としてスタート、2024年は20周年という節目の年。記念公演として、ヤノフスキ指揮のNHK交響楽団によるワーグナー《ニーベルングの指環》ガラ・コンサートが行われる他、11年ぶりとなるバレエ公演「東京バレエ団上野水香オン・ステージ」がラヴェル《ボレロ》をはじめとするバレエ作品を取り上げ、20周年を祝う。
20周年記念では、来場者向けの特典も用意されており、有料公演5公演への来場者に音楽祭特製バッグがプレゼントされる他、有料公演20公演への来場者全員を、2025年の音楽祭の希望する公演にペアで招待するという。若年層にもっと気軽に足を運んでもらうため、東京文化会館で平日に開催される26公演を対象にした25歳以下向けの通い放題チケット「U-25スペシャルチケット」の販売も行う。
また、国立科学博物館で行われる「ミュージアム・コンサート」では、20周年を記念して長く音楽祭に関わってきたアーティストたちのコンサートが続く。全7回のコンサートによるベートーヴェンピアノ・ソナタ全曲演奏会も話題。一方、アニバーサリーを迎える作曲家にもスポットライトを当てており、生誕150年を迎えるシェーンベルクが特集される他、「合唱の芸術シリーズ」では生誕200年を迎えるブルックナーの《ミサ曲 第3番》を取り上げる。
写真:写真:Spring Festival in Tokyo / Taira Tairadate
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東京発 〓 東京・春・音楽祭が2024年の音楽祭の公演ラインナップを発表
2023/10/31
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