オーストリア音楽劇場賞(Österreichischer Musiktheaterpreis)の今年度の受賞式が1日、ウィーンのフォルクスオーパーで行われた。今年の生涯功労賞はオペレッタ界の大ヴェテランでバリトン歌手、1993年から2012年までメルビッシュ湖上音楽祭の総監督を務めたハラルド・セラフィンに贈られた。
賞は2013年の創設で、オーストリア国内のオペラ、オペレッタ、ミュージカル、バレエの卓越したパフォーマンスに対して授与されている。音楽ジャーナリストや放送局の芸術担当者ら10人の審査員が受賞者を選んでおり、2025年は合計14のカテゴリーで選考が行われ、8つの特別賞が授与された。主な受賞者は以下の通り。
最優秀主演女優賞:エリカ・エロフ(リンツ州立劇場のワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のエファ役、コルンゴルト《死の都》のマリー=マリエッタ役で)
最優秀主演男優賞:ミヒャエル・ヴォレ(ウィーン国立歌劇場のワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のハンス・ザックス役で)
最優秀助演女優賞:ケイト・リンゼー(ウィーン国立歌劇場のモンテヴェルディ《ウリッセの帰還》のペネロペ役、リヒャルト・シュトラウス《ナクソス島のアリアドネ》の作曲家役で)
最優秀助演男優賞:ブルーノ・デ・サ(インスブルック古楽音楽祭の《オリンピアーデ》のアミンタ役で)
最優秀女性新人賞:アニーナ・ヴァクテル(チロル州立劇場のドリーブ《ラクメ》のタイトルロールで)
最優秀男性新人賞:パブロ・サンタ・クルス(ウィーン・フォルクスオーパーの《子供のためのラ・チェネレントラ》のドン・マニフィコ役で)
最優秀オペラ・プロダクション:ザルツブルク音楽祭のマルティヌー《ギリシャの熱情》
最優秀オペレッタ・プロダクション:アン・デア・ウィーン劇場のオッフェンバック《ラ・ペリコール》
最優秀演出家賞:シュテファン・ヘアハイムアン・デア・ウィーン劇場のヤナーチェク《利口な女狐の物語》》の演出で)
最優秀音楽監督賞:マキシム・パスカル(ザルツブルク音楽祭のマルティヌー《ギリシャの受難曲》の指揮で)
国際メディア特別賞:アスミック・グリゴリアン(ソプラノ)
オーケストラ特別賞:ウィーン放送交響楽団
写真:Österreichischer Musiktheaterpreis / Kristian Bissuti
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ウィーン発 〓 フォルクスオーパーでオーストリア音楽劇場賞の受賞式
2024/09/02
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