ウィーン発 〓 オメール・メイア・ヴェルバーが1シーズンでフォルクスオーパーの音楽監督を退任、後任は首席客演指揮者のベン・グラスバーグ

2023/09/07

指揮者のオメール・メイア・ヴェルバー(Omer Meir Wellber)がウィーン・フォルクスオーパーの音楽監督を退任することが明らかになった。首席客演指揮者を務めている英国の指揮者ベン・グラスバーグ(Ben Glassberg)が昇格、2024年1月1日からその後任となることも発表された。

ヴェルバーはイスラエル南部ベエルシェバ生まれの41歳。2025/2026シーズンからケント・ナガノの後任として、ハンブルク州立オペラの音楽総監督に就任することが決まっている。フォルクスオーパーの音楽監督の任期は2022/2023シーズンからスタートしたばかりで、任期は2027年まであるが1シーズンでの退任となる。

グラスバーグは弱冠29歳。ケンブリッジ大学を卒業後、英ロイヤル・アカデミーでシャーン・エドワーズに指揮を学び、2017年にフランスの第55回「ブザンソン指揮者コンクール」で優勝している。

その年のグラインドボーン音楽祭でロビン・ティチアーティの代役として急遽《皇帝ティートの慈悲》を指揮して成功を収め、2019年から音楽祭のツアーの首席指揮者を務めた後、フランスのルーアン・フィルハーモニー管弦楽団(ルーアン歌劇場管弦楽団)の音楽監督を務めている。

写真:Estivales de Musique en Médoc


関連記事

  1. テルアビブ発 〓 イスラエル・フィルが首席指揮者のラハフ・シャニとの契約を延長

  2. ゲント発 〓 マルタ・アルゲリッチらが再考の署名運動、ラハフ・シャニ率いるミュンヘン・フィル排除のフランダース音楽祭に

  3. ウィーン発 〓 作曲家のオルガ・ノイヴィルトにオーストリア政府が科学・芸術名誉十字章

  4. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーの総監督に演出家のロッテ・デ・ベア

  5. ライプチヒ発 〓 ブロムシュテットがゲヴァントハウス管とシューベルト、ベルワルドの交響曲全集

  6. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場は新型コロナウイルスのワクチン接種義務付け

  7. セビリア発 〓 セビリア王立交響楽団の次期芸術監督にマルク・スーストロ

  8. ボン発 〓 若手指揮者のヨエル・ガムゾウが活動の半分を新作初演に当てる新しいオーケストラを創設

  9. アムステルダム発 〓 指揮者のエド・デ・ワールトが引退を発表

  10. ベルリン発 〓 クシシュトフ・ポロネクが正式にベルリン・フィルのコンサートマスターに

  11. ブリュッセル発 〓 名ホール、パレ・デ・ボザールで火災

  12. パンプローナ発 〓 ナヴァラ響の次期首席指揮者に香港出身のペリー・ソー

  13. オデーサ発 〓 ウクライナの音楽祭「オデーサ・クラシックス」がエストニの首都タリンに会場を移して開催

  14. ハノーファー発 〓 名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」がヨアナ・マルヴィッツと契約、女性指揮者は二人目

  15. チューリッヒ発 〓 トーンハレが9月にリニューアル・オープン

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。