指揮者のオメール・メイア・ヴェルバー(Omer Meir Wellber)がウィーン・フォルクスオーパーの音楽監督を退任することが明らかになった。首席客演指揮者を務めている英国の指揮者ベン・グラスバーグ(Ben Glassberg)が昇格、2024年1月1日からその後任となることも発表された。
ヴェルバーはイスラエル南部ベエルシェバ生まれの41歳。2025/2026シーズンからケント・ナガノの後任として、ハンブルク州立オペラの音楽総監督に就任することが決まっている。フォルクスオーパーの音楽監督の任期は2022/2023シーズンからスタートしたばかりで、任期は2027年まであるが1シーズンでの退任となる。
グラスバーグは弱冠29歳。ケンブリッジ大学を卒業後、英ロイヤル・アカデミーでシャーン・エドワーズに指揮を学び、2017年にフランスの第55回「ブザンソン指揮者コンクール」で優勝している。
その年のグラインドボーン音楽祭でロビン・ティチアーティの代役として急遽《皇帝ティートの慈悲》を指揮して成功を収め、2019年から音楽祭のツアーの首席指揮者を務めた後、フランスのルーアン・フィルハーモニー管弦楽団(ルーアン歌劇場管弦楽団)の音楽監督を務めている。
写真:Estivales de Musique en Médoc
ウィーン発 〓 オメール・メイア・ヴェルバーが1シーズンでフォルクスオーパーの音楽監督を退任、後任は首席客演指揮者のベン・グラスバーグ
2023/09/07
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