ロンドン発 〓 ロイヤル・フィルが音楽監督のヴァシリー・ペトレンコとの契約を延長

2024/04/26

ロンドンを拠点とする英国のロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Philharmonic Orchestra)が音楽監督を務めるヴァシリー・ペトレンコ( Vasily Petrenko)との契約を延長した。ペトレンコは2021年からその任にあり、今回の契約更改で任期は2030年まで延びる。

ペトレンコはロシア・サンクト・ペテルブルク生まれの47歳。サンクト・ペテルスブルグ音楽院で学び、イリヤ・ムーシン、マリス・ヤンソンス、ユーリ・テミルカーノフの下で研鑽を積み、1994年から1997年までムソルグスキー記念歌劇場の指揮者を務めた。

2009年、弱冠29歳で英国のロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。次々にリリースされたショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、エルガー交響曲全集が高い評価を受け、2021年に退任した後は桂冠指揮者となっている。また、2013年から2020年までオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も務めた。

ロイヤル・フィルにデビューしたのは2016年で、マーラーの交響曲第2番《復活》を指揮。さらに1年後にヴェルディのレクイエムを指揮、それらが音楽監督就任に繋がった。既にヨーロッパ、アメリカ、アジアへの海外ツアーを行っている。

写真:Ben Wright


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. 東京発 〓 N響が早くも2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  2. モスクワ発 〓 モスクワ国立アカデミー響の芸術監督に29歳のイヴァン・ニキフォルチン、パヴェル・コーガンの後任

  3. 訃報 〓 ヴェルナー・アンドレアス・アルベルト(84)オーストリアの指揮者

  4. ミュンヘン発 〓 ゲルトナープラッツ劇場のジェニファー・オローリン、ルシアン・クラスネクにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  5. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ響も2020/2021シーズンをキャンセル

  6. 東京発 〓 新国立劇場が2024/2025シーズンの公演ラインアップを発表

  7. ローマ発 〓 パッパーノの後任にガッティが急浮上、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団

  8. アムステルダム発 〓 オランダ政府がロックダウンを厳格化、劇場やホールは12月半ば過ぎまで閉鎖

  9. モスクワ発 〓 ワシリー・ペトレンコがスヴェトラーノフ記念ロシア国立響の芸術監督を辞任

  10. ヒューストン発 〓 ヒューストン・グランド・オペラが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  11. シカゴ発 〓 「ショルティ指揮者アワード2018」にロデリック・コックスに

  12. 北京発 〓 中国メディア、ピアニストのユンディ・リを買春容疑で拘束と報道

  13. ルツェルン発 〓 ルツェルン響の次期首席指揮者にミヒャエル・ザンデルリング

  14. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが総裁のセルジュ・ドルニー、音楽総監督のウラジーミル・ユロフスキとの契約を延長

  15. 東京発 〓 新国立劇場が2020/2021シーズンの公演ラインアップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。