米国のカンザスシティ交響楽団(Kansas City Symphony Orchestra)がこの8月、史上初のヨーロッパ・ツアーを行うと発表した。2024/2025シーズンから首席指揮者に就任するマティアス・ピンチャー(Matthias Pintscher)に率いられてのツアーで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が主宰するベルリン音楽祭(Musikfest Berlin)にも客演するという。
公演を行うのは、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ハンブルクのエルプフィルハーモニー、ベルリンのフィルハーモニーの3カ所。プログラムは3カ所ともガーシュウィンの《ラプソディー・イン・ブルー》をメインに据えており、これにアイヴズ、バーンスタイン、ラヴェル、コープランドの作品との組み合わせ。《ラプソディー・イン・ブルー》はコンラッド・タオがソリストを務める。
カンザスシティ響1982年の創設で、ピンチャーの前任者マイケル・スターンの19年間の薫陶を受け、現在は全米オーケストラ・ランキングでトップ25の一角を占めている。作曲家としても活躍するピンチャーはドイツ・マール生まれの53歳。2013年から昨シーズンまでピエール・ブーレーズが創設したフランスのアンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督を務めていた。
写真:Kansas City Symphony Orchestra
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カンザスシティ発 〓 カンザスシティ響が史上初のヨーロッパ・ツアー
2024/03/29
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