カンザスシティ発 〓 カンザスシティ響が史上初のヨーロッパ・ツアー

2024/03/29

米国のカンザスシティ交響楽団(Kansas City Symphony Orchestra)がこの8月、史上初のヨーロッパ・ツアーを行うと発表した。2024/2025シーズンから首席指揮者に就任するマティアス・ピンチャー(Matthias Pintscher)に率いられてのツアーで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が主宰するベルリン音楽祭(Musikfest Berlin)にも客演するという。

公演を行うのは、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ハンブルクのエルプフィルハーモニー、ベルリンのフィルハーモニーの3カ所。プログラムは3カ所ともガーシュウィンの《ラプソディー・イン・ブルー》をメインに据えており、これにアイヴズ、バーンスタイン、ラヴェル、コープランドの作品との組み合わせ。《ラプソディー・イン・ブルー》はコンラッド・タオがソリストを務める。

カンザスシティ響1982年の創設で、ピンチャーの前任者マイケル・スターンの19年間の薫陶を受け、現在は全米オーケストラ・ランキングでトップ25の一角を占めている。作曲家としても活躍するピンチャーはドイツ・マール生まれの53歳。2013年から昨シーズンまでピエール・ブーレーズが創設したフランスのアンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督を務めていた。

写真:Kansas City Symphony Orchestra


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. リガ発 〓 指揮者のカレル・マーク・チチョンがラトビア国籍を取得

  2. ニューヨーク発 〓 マリア・カラスの生涯を描いた伝記映画「マリア」が完成

  3. アスペン発 〓 アスペン音楽祭、グリマーグラス・フェスティバルも中止

  4. ロンドン発 〓 スターンが所有していた「ヴィヨーム」がオンライン・オークションに

  5. パリ発 〓 トーマス・ヘンゲルブロックがパリ室内管の音楽監督に

  6. カールスルーエ発 〓 バーデン州立劇場が音楽総監督のゲオルク・フリッチュとの契約を延長

  7. 東京発 〓 新日本フィルハーモニー交響楽団の次期音楽監督に佐渡裕

  8. コブレンツ発 〓 ライン州立フィルの首席指揮者にベンジャミン・シュウォーツ

  9. 東京発 〓 新国立劇場が2020/2021シーズンの公演ラインアップを発表

  10. ロンドン発 〓 英国のクラシック音楽雑誌「グラモフォン」の「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」一般投票始まる

  11. ラヴェッロ発 〓 バルトリが「モナコ公の音楽家たち」とのツアーをスタート

  12. ニューヨーク発 〓 ダニエレ・ルスティオーニがメトロポリタン歌劇場の首席客演指揮者に

  13. ウィーン発 〓 ポーランド出身のウツィア・マジアーがウィーン放送響のコンサートマスターに

  14. ベルリン発 〓 バレンボイムが当面の演奏活動の休止を発表

  15. パリ発 〓 フランス政府が文化施設の閉鎖を5月19日に解除

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。