ヴロツワフ発 〓 エッシェンバッハが生まれ故郷にあるNFMヴロツワフ・フィルの音楽監督に

2024/01/07
【最終更新日】2025/08/16

ポーランドのNFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団(NFM Filharmonia Wrocławska)が2024/2025シーズンから、芸術監督にクリストフ・エッシェンバッハ(Christoph Eschenbach)を迎えると発表した。ヴロツワフは第2次大戦前はドイツ領で、ブレスラウと呼ばれていた街。2月で84歳を迎えるエッシェンバッハにとっては生まれ故郷でもある。

発表によると、2017/2018シーズンからその任にあり、2022/2023シーズンをもって退任したジャンカルロ・ゲレーロ(Giancarlo Guerrero)の後任。エッシェンバッハの任期は2028/2029シーズン終了までという。

ピアニストとして音楽活動をスタートさせたエッシェンバッハは、1970年代より指揮者に転身。これまで北ドイツ放送交響楽団(1998–2004)、パリ管弦楽団(2000-2008)、フィラデルフィア管弦楽団(2003-2008)、ワシントン・ナショナル交響楽団(2010–2016)の音楽監督など、名門オーケストラの“シェフ”を歴任してきた。

また、並行して、同時にシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ラヴィニア音祭、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)などの音楽祭の芸術監督も務めてきた。

最近では、2019年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者を務め、2022/2023シーズンを最後に退任している。現在はデンマークのコペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団の名誉客演指揮者を務めている。

写真:Orchestre symphonique de Montréal


関連記事

  1. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  2. 訃報 〓 ジョン・キンセラ(89)アイルランドの作曲家

  3. アテネ発 〓 国立歌劇場がオッフェンバック《ホフマン物語》をギリシャ初演へ

  4. ライプツィヒ発 〓 ゲヴァントハウス管が夏の音楽祭

  5. ビルバオ発 〓 ビルバオ・オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  6. ウィーン発 〓 エリザーベト・レオンスカヤがモーツァルトのピアノ・ソナタ全集をリリース

  7. ウィーン発 〓 国立歌劇場がスター歌手が着用した舞台衣装をネット・オークションに

  8. ニューヨーク発 〓 テノール歌手のステファン・グールドが胆管がんとの闘病を告白

  9. 東京発 〓 トーンキュンストラー管が佐渡裕に率いられて3度目の日本ツアー、ピアノの反田恭平と共演

  10. バーミンガム発 〓 ラトルがバーミンガム市響の100周年コンサートを指揮

  11. ヒューストン発 〓 ヒューストン・グランド・オペラが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ニューヨーク発 〓 カーネギーホールもワクチン接種証明の提示が必要

  13. ドレスデン発 〓 ザクセン州立オペラが宮本亞門新演出の《蝶々夫人》の上演を順延、スタッフに新型コロナの感染者出て

  14. プラハ発 〓 チェコ・フィルの音楽監督セミヨン・ビシュコフがロシア批判の声明

  15. リエージュ発 〓 指揮者のスペランツァ・スカップッチが喉の手術で休養

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。