ヴロツワフ発 〓 エッシェンバッハが生まれ故郷にあるNFMヴロツワフ・フィルの音楽監督に

2024/01/07
【最終更新日】2024/08/23

ポーランドのNFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団(NFM Filharmonia Wrocławska)が2024/2025シーズンから、芸術監督にクリストフ・エッシェンバッハ(Christoph Eschenbach)を迎えると発表した。ヴロツワフは第2次大戦前はドイツ領で、ブレスラウと呼ばれていた街。2月で84歳を迎えるエッシェンバッハにとっては生まれ故郷でもある。

発表によると、2017/2018シーズンからその任にあり、2022/2023シーズンをもって退任したジャンカルロ・ゲレーロ(Giancarlo Guerrero)の後任。エッシェンバッハの任期は2028/2029シーズン終了までという。

ピアニストとして音楽活動をスタートさせたエッシェンバッハは、1970年代より指揮者に転進。これまで北ドイツ放送交響楽団(1998–2004)、パリ管弦楽団(2000-2008)、フィラデルフィア管弦楽団(2003-2008)、ワシントン・ナショナル交響楽団(2010–2016)の音楽監督など、名門オーケストラの“シェフ”を歴任してきた。

また、並行して、同時にシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ラヴィニア音祭、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)などの音楽祭の芸術監督も務めてきた。

最近では、2019年からベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者を務め、2022/2023シーズンを最後に退任している。現在はデンマークのコペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団が指揮者の名誉客演指揮者を務めている。

写真:Orchestre symphonique de Montréal


関連記事

  1. フィレンツェ発 〓 フレンツェ歌劇場の新しいホール「ズービン・メータ・ホール」がオープン

  2. 訃報 〓 ミシェル・コルボ(87)スイスの指揮者

  3. パリ発 〓 長引くスト、国立オペラの《セビリアの理髪師》も上演中止

  4. 訃報 〓 ラドミル・エリシュカ(88)チェコの指揮者

  5. ルートヴィヒスハーフェン発 〓 ラインラント=プファルツ州立フィルが次期首席指揮者にマイケル・フランシス

  6. ローザンヌ発 〓 ヴァイオリニストのルノー・カプソンがローザンヌ室内管の次期芸術監督に

  7. クリーブランド発 〓 クリーブランド管が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  8. 北京発 〓 ピアニストのラン・ランが中国でバッハ・ツアー、15都市でゴルドベルク変奏曲

  9. パリ発 〓 パリ国立オペラが2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で、岡本誠司が優勝

  11. ベルリン発 〓 ベルリン・ドイツ・オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

  12. ウィーン発 〓 ウィーン響の首席指揮者にペトル・ポペルカ、アンドレス・オロスコ=エストラーダの後任

  13. パリ発 〓 シャンゼリゼ劇場が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  14. ハンブルク発 〓 州立歌劇場が新制作の《マノン》をストリーミング配信

  15. パルマ発 〓 第1回「トスカニーニ・フェスティバル」が開幕

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。