英国のソプラノ歌手ジェーン・マニング(Jane Manning)が亡くなった。82歳だった。英国の作曲家アンソニー・ペイン(1936-)夫人で、現代音楽を専門とし、シェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》の名演などで知られ、300を超える現代作品の初演に取り組んだ。
イングランド東部ノリッジの生まれ。王立音楽院で学び、1964年にロンドン・デビュー。1965年にはBBC放送に登場。1966年にペインと結婚した。1972年には「プロムス」にも出演。1980年のオリヴァー・ナッセンのオペラ《かいじゅうたちのいるところ》のマックス役を歌うなど、数多くの初演の場に立った。母校でで後進の指導にも当たった。
1988年には自身のアンサンブルを設立。リチャード・ロドニー・ベネットの《スペルズ》、マシュー・キングの《雪の女王》他、ハリソン・バートウィッスル、ジェームズ・マクミラン、コリン・マシューズといった作曲家たちが彼女に新作を作曲している。1990年にはOBE(大英帝国勲章4等勲爵士)に叙せられている。
写真:BBC
訃報 〓 ジェーン・マニング(82)英国のソプラノ歌手
2021/04/04
【最終更新日】2023/02/06
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