トゥールーズ発 〓 トゥールーズ市長、トゥガン・ソヒエフにロシアのウクライナ侵略についてのコメント発表を要請

2022/03/04

フランス・トゥールーズのジャン=リュック・ムーデンク市長が3日、この18日にトゥールーズ・ キャピトル国立管弦楽団(Orchestre National du Capitole de Toulouse)を指揮するトゥガン・ソヒエフ(Tugan Sokhiev)に対し、ロシアのウクライナ侵略についてコメントを発表するよう要請していることを明らかにした。

ソヒエフは1977年、北オセチアのウラジカフカス生まれの44歳。ゲルギエフ記念ウラジカフカス芸術学校を卒業後、サンクト・ペテルブルク音楽院に学び、イリヤ・ムーシン、ユーリ・テミルカーノフに師事。2005年からキャピトル国立管弦楽団の首席客演指揮者に就任、2008年から昨シーズン2020/2021シーズンまで音楽監督を務めていた。

その一方、2014年からはモスクワのボリショイ劇場の音楽監督を務めるなど、プーチン政権に近いとみられており、現地での報道によると、ソヒエフはコメントを出すことは了解しているが、トゥールーズとウクライナの首都キエフは1975年から姉妹都市関係にあり、市長はそれに満足せず、政権との距離をもっと明確にするよう求めているという。

写真:Orchestre National du Capitole de Toulouse


関連記事

  1. チューリッヒ発 〓 トーンハレ管が音楽監督のパーヴォ・ヤルヴィとの契約を延長

  2. ウィーン発 〓 国立歌劇場が2月第4週のストリーミング配信のラインナップを発表

  3. 訃報 〓 ジェシー・ノーマン(74)米国のソプラノ歌手

  4. 大阪発 〓 大阪交響楽団の次期常任指揮者に山下一史

  5. ミラノ発 〓 ミラノ市長がスカラ座にゲルギエフの解任を要求、ロシアのウクライナ進攻で

  6. ベルリン発 〓 州立オペラが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  7. ロンドン発 〓 グラインドボーン音楽祭も開催断念、ストリーミング配信をスタート

  8. ベルン発 〓 ベルン市立劇場の首席指揮者にロシアの女性指揮者アレヴティナ・ヨッフェ

  9. ラ・スペツィア発 〓 空母の甲板でオペラ《蝶々夫人》を上演

  10. バンベルグ発 〓 ヤクブ・フルシャがバンベルグ交響楽団との契約を延長

  11. ウィーン発 〓 国立歌劇場の「オーパンバル」、ハーディングの代役にコンロン

  12. ロンドン発 〓 ランキング2018、オペラの一番人気は《椿姫》

  13. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン放送管が首席指揮者イヴァン・レプシッチとの契約を延長

  14. ザルツブルク発 〓 ローランド・ビリャソン、芸術監督務める音楽祭「モーツァルト週間」との契約を延長

  15. ベルリン発 〓 コーミッシェ・オーパーの再開場は少なくともイースター明け

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。